■ドローンの赤外線カメラは動物と人間の違いをどう見分けるのか
ドローンが呼びかけを行なっているのと同じタイミングで、監視員も現場へ急行。一線を越えるのを踏みとどまらせようというわけだ。しかし、ドローンが搭載している赤外線カメラはどのようにして人間を感知するのだろうか。
「動物は4足歩行ですので、赤外線カメラに長方形に映ります。一方、人間は2足歩行。そのため、赤外線カメラには点の様に映る。この違いから赤外線カメラが樹海内で捉えた熱源が、人間か動物かを見極めるのです」(前出の山梨県・県健康増進課の知見課長)
ドローンは何分間ほど飛行できるのだろうか。
「30分ほどと聞いています。やはり、充電なしで一晩中飛び回ることは出来ないそうです」(前同)
県内では別の地域でもドローンが活用されているそうだ。
「果樹園などで巨峰やシャインマスカットが盗まれたという事件がありますよね。果物泥棒対策としてドローンを活用している農家さんも県内にはあるそうです」(同)
今後、青木ヶ原樹海周辺で保護した人は、日常生活を送る自治体とも情報共有をして社会復帰への支援をしていきたいと話す知見課長。命を救う活動は続く。
※厚生労働省は、悩みや年代によって選べる電話相談窓口を設置しています。
「よりそいホットライン」(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
0120-279-338
”つなぐ ささえる”「日本いのちの電話」 (一般社団法人 日本いのちの電話連盟)
ナビダイヤル 0570―783―556 午前10時~午後10時
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