■『嵐にしやがれ』か『SMAP×SMAP』か

 視聴者のX(旧ツイッター)上の反響は、《こういう、難しい事を考えずに、ただひたすらバカバカしいのになんかカッコイイって番組が見たいの。嵐にしやがれを思わせる豪華セットとテロップのフォント、SixTONESらしいワチャワチャ感。楽しい…心から楽しい》など、巧みな作りに『嵐にしやがれ』(同局系)を思い出した人も多い。

 さらに、《場を回す中居・田中、末っ子がわんぱくな香取・森本、冷静さに秘めた熱の稲垣・松村、周りを見て甘く微笑む森・京本、グループをより良く魅せる木村・ジェシー、笑顔に隠れたグループの秘密兵器の草なぎ・高地と、”あくまで”個人的だけど、重なる部分両グループにはあると思ってる》など、を超えてSMAPの『スマスマ』(フジテレビ系)を思い出した人もいた。

 15日放送回同様、番組のレギュラー化を望む声も多い。同期のSnow Manが先行してバラエティ『それSnow Manにやらせて下さい(それスノ)』(TBS系)を冠番組として持っているが、2週連続の冠番組を見て、ポストSMAPならSixTONESのほうがより近く思えてきた。それはシンプルに、メンバーの人数による。

 Snow Manの9人というのは、テレビのバラエティには多すぎるのだ。実際『それスノ』では、誰かが前に出たら、後ろに引くメンバーがどうしても出てきてしまう。9月13日放送のダンス対決企画でも、宮舘涼太(31)が「今日、初めてしゃべりました」とボケていたが、同じことが頻繁に起こりがちなのだ。スタジオセットのバラエティ番組としては9人はパッケージングが難しく、それぞれの良さを活かそうとすると、企画内容に制限が出てきてしまうのだ。

 その点、SixTONESの6人ならば、無理なくテレビのフレームに収まるカタチで、全員が自分の力を発揮できる。Snow Manとどちらがバラエティ向きかといえば、SixTONESだろう。グループ結成10年目、CDデビュー5年目を迎え、周年イヤーとしてバイブスをブチアゲる2年間で、レギュラー化できるか注目したい。(芸能ライター・坂上五郎)