秋の行楽シーズンを迎えるにあたり、自然を楽しみたいという方もいるだろう。一方で、山や草むらには危険な生物が潜んでいることを忘れてはならない。

 野生動物の生態を探るため世界中を探索、爬虫類や猛獣など様々な生物を扱う専門家のパンク町田氏は、草むらや山に生息する毒蛇に警戒を呼び掛ける一人。

「自然にはマムシやハブといった猛毒蛇が生息していて、噛まれると命の危険があります。近年の気温上昇の影響で、今まで活動していなかった時期も活動できるようになっていて、草むらに入った方が噛まれるといった被害が増えることが考えられますね」(町田氏=以下発言同)

 今回は日本の代表的な毒蛇であるマムシとハブの危険性を徹底比較。その恐ろしい実態に迫ってみたい。

「マムシは北海道から九州まで生息していて、生息域が広いのが特徴的です。動きは緩慢で、体が小さく、あまり動かないので、落ち葉に紛れている所を気付かずに踏んでしまうという危険性があります」

 本州ではあまり見かけないが、沖縄周辺に住んでいる方にとって、脅威になっているのはハブだ。

「いわゆるホンハブという種類は、大きいものだと2m50cmほどあり、動きも活発です。攻撃範囲の広さが特徴です。例えば1mほどの個体であれば、体から60cmほどの距離は攻撃範囲になります」