■昔とは「独立」の重みが変わった

「嵐やKinKi Kidsが良い例ですが、マネジメントがSTARTO社に移行してから、これまでの“ジャニーズを辞める=グループも辞める”という図式はなくなりました。個人としての独立とグループ活動は、分けて契約できるようになりましたよね。

 そして今、実は人気グループの中心メンバーも、個人としてはSTARTO社から独立すると聞こえてきており……今後も、そういう話は増えそうですよね。

 また、“グループとしても独立したうえで、エージェント契約を結ぶ”というパターンもありますよね」(前出の芸能プロ関係者)

 旧ジャニーズ時代から自身らの会社を作り、半分独立していたTOKIO、STARTO社の立ち上げ後にグループでの会社設立を発表した嵐とKing&Princeの3組は、STARTO社のアーティスト一覧のページに《グループエージェント契約》という但し書きがついている。

「そもそも、“事務所を辞めて独立する”という言葉の意味合いがジャニーズ時代とは全く違いますよね。かつては“辞めジャニは2度と民放局の番組に出演できない”とも言われていましたが、忖度は消滅したし、STARTO社の福田淳社長(59)はそういう不当なやり方が嫌いな人。

 それにSTARTO社はエージェント契約がメインですから、個人として独立しても、かつての“独立=ジャニーズ退所”とは全く違い、そこまで重いものではない。そのため、以前とは比べ物にならないくらいに“辞める”ハードルが低くなっていると。今後もSTARTO社のデビュー組では、グループとしてはそのままに、個人としては独立する、というパターンが続くのかもしれませんね」(前同)

 タレントがのびのびと自由に芸能活動できるのは良いことだが、“箱推し”のファンにとっては、グループのメンバーが同じ事務所にいないのは複雑なところなのかもしれない――。