鈴鹿央士(24)と松本穂香(27)がダブル主演する月9ドラマ『嘘解きレトリック』(フジテレビ系/月曜よる9時)が、10月7日に15分拡大でスタートする。同枠前期の話題作、目黒蓮(27)主演の『海のはじまり』の後番組とあって、注目が集まっている。

 同ドラマは、都戸利津氏による累計発行部数100万部超えの同名コミック(全10巻、白泉社)が原作。鋭い観察眼を持つ借金まみれの貧乏探偵・祝左右馬(いわい・そうま/鈴鹿)と、嘘を聞き分ける能力を持つ助手・浦部鹿乃子(うらべ・かのこ/松本)が難事件を解決していくレトロ・ミステリー。月9ドラマ史上、類を見ない世界観×異色コンビの作品だとうたわれているがーー。

 気になるのは人気コミックが原作というところ。近年は原作をドラマサイズにアレンジした結果、全体のバランスが崩れてしまい、原作ファンが離れるパターンが良く見られる。最近も春ドラマ『アクマゲーム』(日本テレビ系)が、登場人物の設定改変や、演出や脚本の不備のため、最終回の平均世帯視聴率が2.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と大撃沈した。

 さらに、原作コミックは読者レビューで、《「嘘」という普遍的なキーワードを深くまで掘り下げ、練り込まれたシナリオと優しい風が吹くストーリー、そして何よりも魅力的なキャラクターたちをブレることなく描き続けたことに心から拍手》などと、多くの高い評価を受けているだけに、原作ファンの目も厳しそうだ。