連日30度超えの猛暑が続いた日本列島。そんな天気からは一転し、気温も下がり、朝晩は肌寒く感じる日も続いている。9月までは大活躍だったというエアコンの使用をパタリと止めたという家庭も少なくないだろう。

 今後は気温がグッと冷え込む冬場まで、エアコンは稼働させないでそのまま放置、と考えている人も多いかもしれない。しかし、夏場に室内を冷やすために使い込んだエアコンをなんのお手入れもせずにほったらかしにしたままでいるのは「故障につながる」と、弊サイトの取材に対して話すのはエアコン世界シェア1位を誇るダイキン工業株式会社の広報担当者だ。

「使えば使うほどエアコンのフィルターにはホコリが溜まります。これをそのまま放置しておくと、目詰まりしてしまう。エアコンから出る空気の量も減ってしまうので、電力消費量だって増えてしまい家計にも環境にも優しくありません。お手入れが肝心です」(ダイキン工業広報担当者)

 しかし、エアコンの部品は多岐に渡る。家庭でお手入れと言われても、どこから手をつければ良いのかわからないのが、利用者の本音だ。エアコンのプロが重要視する絶対的なお掃除ポイントはどの部分になるのだろうか。

「フィルターです。エアコンの前面のパネルを開けて、フィルターを取り外す。そこについたホコリを掃除機で吸ってエアコンに戻します。簡単にできる作業ですが、エアコンの稼働効率がグンと上がる。当社の調査結果では、掃除をするだけで年間の電気代が25%も削減できるので絶対オススメです」(前同)

 メーカーとしては2週間に1回のフィルター点検を提唱しているが、実際は春・夏・秋・冬と季節の変わり目ごとの作業でも効果は得られるようだ。また、フィルター掃除を行なう場合には、ダイニングのエアコンから掃除を始めるのが良いそうだ。

「キッチンが近くにあるとエアコンフィルターが油煙の影響で、汚れている場合も。フィルターに油汚れがついたままだと、エアコンから出る空気も悪化してしまいます。フィルターが茶色くなるほど汚れが目立つようであれば台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、しっかりと陰干しして乾燥させてからエアコンに戻しましょう」(同)