10月10日は「目の愛護デー」。視力に悩む人は多いだろうが、先月《ICL(コンタクトを目に入れる手術)をしたんだけど 両目0.1未満だった視力が、両目2.0になった!》と興奮気味に報告したのは、謎解きクリエイターでタレント・松丸亮吾(28)である。

 ICLとは眼内コンタクトレンズ(Implantable Contact Lens)のことで、目に負担をかけずにメガネやコンタクトレンズの煩わしさ、不便さを解消できるとして近年話題の視力矯正手術だ。2018年には、指原莉乃(31)も手術を受けたことをXにて明かしている。

 視力矯正手術といえば長らく「レーシック」が有名だが、「ICL」とレーシックとの違いは何なのか、ICL手術を数多く手がける先進会眼科の岡義隆理事長にくわしく話を聞いた。

「どちらも近視の矯正治療ですが、レーシックとICLの最大の違いは、手術方法です。レーシックは眼の表面の角膜にレーザーを照射して角膜を削る手術で、ICLは眼内に柔らかいコンタクトレンズを埋め込む手術になります」(岡理事長=以下同)

 近視に悩まされる人たちにとって、角膜を削る“片道切符”であるレーシックとは異なり、ICLは角膜に傷はつけないうえ、“合わなかったらレンズは取り外し可能”という可逆性は魅力だ。角膜をいじらないため、ICLは強度の近視や乱視、老眼など幅広く対応する。

 岡氏によれば、近年はレーシックよりもICL希望者が多いという。先進会眼科グループの2024年最新データでは、レーシック希望16.8%に対してICL希望83.2%だというから、その人気ぶりがうかがえる。

「ICLは安全性の高い手術で、“最もラグジュアリーな近視矯正手術”と位置付けられています。メリットは術後の近視の戻りがないこと、そして見え方の質が良いこと。ICLを施した目は解像度が高く、同じ視力でもより鮮明に見えると言われています。また手術後目が落ち着けば、メンテナンスは一切必要ありません」