■スタッフの「層の薄さ」も露呈
永田町関係者が続ける。
「一世一代の晴れ姿という場にも関わらず、早くも“たるみ”が露呈したわけですが、仕えているスタッフたちの感覚もいい加減になっているんじゃないでしょうか。時代的に、民間ではスーツ離れでカジュアル志向になっているものの、政治家がこれでは締まらない。写真もフィルムからデジタルになって久しいですが、“何かあったら後から修正すればいい”という意識がどこかにあったのかもしれません。とはいえレタッチも慣れていないようですけどね。
これまでなら、人前に出るのが仕事でもある政治家の周りには、身だしなみや立ち居振る舞いに口うるさい年長者がいたものです。今やそういう人が絶滅しかかっていることが伺えます。カメラマン、広報も含めてスタッフ陣の層の薄さ、だらしなさを感じざるを得ません」
SNS時代、写真にシビアな声が集まり拡散しやすくなったのは事実だろうが、関係者は「内閣のゆるい意識が垣間見えるような、“ありのまま”を切り取ったという解釈をすれば、歴史的な写真だったかもしれない」とも。
服装の乱れとは心の乱れとはよく言ったもの。だらしなさが、今後の施策にあらわれて来ないといいが。