こってり&ボリューム満点で、若者に大人気の“二郎系&家系ラーメン”。
だが、店の前にできた行列を尻目に、“脂っぽいのは、ちょっと……”と敬遠している中高年世代も多いのではないだろうか。
ただ、フードジャーナリスト・はんつ遠藤氏は「食わず嫌いは、もったいない!」と指摘する。
「二郎系と家系は量が多くて、食べ残すと頑固オヤジの店主に叱られるなんてイメージがありますが、それは間違い!自分好みの量を注文できますし、最近は女性も気軽に立ち寄っています。中高年でも、問題なく食べに行けますよ」
そこで今回、はんつ氏指導のもと、本サイト50代記者が実際に“二郎系&家系デビュー”してみた。まずは、二郎系ラーメンから。
「1968年に東京都で創業した『ラーメン二郎』。若者に、おなかいっぱい食べてもらいたいと、動物系スープに特盛の麺、そしてキャベツ、モヤシなどの野菜や大きな焼豚がのった山盛りラーメンをウリにしています。
本店で修業した“直系店”のほか、『二郎』の味にインスパイアされたラーメン店が“二郎系”として全国に広がりました」
記者が訪れたのは、東京都にある『ラーメン二郎』三田本店。長蛇の列に並んでいると、はんつ氏は、こうアドバイスをくれた。
「二郎系は山盛り野菜が有名ですが、麺の量も多い。普通盛りで約300グラムと、他のラーメン店のおよそ2倍。食べきる自信がない人は、あらかじめ“麺、少なめ”と伝えましょう」
提供直前には“コール”と呼ばれる、野菜、脂、ニンニク、カラメ(ラーメンのタレ)の4つのトッピングについて聞かれる。
「初めての人は、“普通の量で”と言えば無難です。自信がない人は“野菜少なめ”にしてください」(同)
そして、目の前に現れたのは、山盛り野菜が乗った驚愕の丼!
「野菜は山のようで、丼を持ち上げるとズシリと重い。濃厚スープが絡んだ太麺は絶品で、焼豚は分厚く、700円で食べ応え満点でした」(本サイト記者)
だが、丼の中身が半分を超えた頃、濃厚&こってりな味に箸の進みが少々、鈍る。そんなときは、調味料での“味変”が良いという。
「特に、タバスコは酸味と辛味で濃厚な味を中和してくれます。二郎系は、“卓上調味料の持ち込みOK”の店が多いので、持参するのも手」(前出のはんつ氏)