■「急に流れ変わった…」『おむすび』“つまらない朝ドラ”からの脱却か

『おむすび』の、これまでの“ギャル編”とは一線を画した空気感や、商品名などをそのまま使う――フィクション感を薄くし、震災のリアルをしっかり描こうという制作サイドの意図を感じ取った視聴者も多く、

《急に流れ変わった…》
《当時の少女漫画やアーティストはしっかり実名で出すの、これから描かれる「実際に起きた事」へのリアリティがより増していく…》
《実名歌手や実名漫画誌を出してるのは、本気のリアリティをもって震災を描こうとしてるんだなと、少し恐ろしくもなってくる》
《もうさ、セーラームーンの真似っこしてるとこからずっと泣きっぱなしさ。日常がね、なんてことない日常が、たった数分で崩れてしまうの。夢がないとダメなのかという結の問いかけの重さをしっかり感じられるような今までの描写の積み重ね》
《「神戸のことも、真紀ちゃんのことも!」急に結が強い口調に… 先週までとは突然空気が変わった月曜。最初の山場かな》

 といった、ドラマが大きく変わったという声が多く寄せられている。

「『おむすび』は、これまでのギャル編が朝ドラのメイン視聴者層と合っていないという指摘があるほか、大きな波がない展開に苦言を呈する声でSNSが荒れるなど、“不評な朝ドラ”でした。

 しかし、21日放送回の終盤から激変。そして、これから多くの視聴者にとってのリアルでもある“震災”が描かれることになるのは間違いない。ギャル編で“『おむすび』=つまらない”というイメージが定着しかけていましたが、今、視聴者の同ドラマへの捉え方も大きく変化していますね」(前出のテレビ誌編集者)

 10月23日放送回ではまた物語が現代、結(橋本)の高校生時代に戻るとされる『おむすび』。なぜ、結は「平穏無事に生きるのが夢」と言うようになったのか。なぜ歩(仲)はギャルになったのか。そして、現代には登場しない真紀の今後は――視聴者の注目度は俄然増してきているようだ。