「今年、仮装してたのはほとんど外国人。騒ぐのも外国人ばかりで怖かった」
──こう振り返るのは、東京都・渋谷区にある飲食店のスタッフ。
10月31日の夜。ハロウィンナイトに厳戒態勢がとられた渋谷の街では、警官や警備のスタッフたちがパトロールを続けていた。スクランブル交差点を含む渋谷駅周辺は混雑解消のため“一方通行”になり、警官が「足を止めないでください!」と声を張り上げるほか、センター街や道玄坂ではアルコールのパトロール隊も目を光らせた。
渋谷区は条例を改正し、今年10月1日から、午後6時~翌朝5時までは路上や公園など公共の場所での飲酒を通年で禁止することを決定。“路上迷惑飲酒ゼロ宣言”を掲げている。しかし、ハロウィン当日はコンビニなどに酒類の販売自粛を要請しているものの、持ち込みまでは管理できない。結果、ルールのことなど知らない外国人には“治外法権”状態が発生する。
この日の深夜から朝にかけてゴミ拾いのボランティアに参加した女性が、“路上飲酒”の実態を明かす。
「そもそも今年は、仮装をして浮かれているのはほぼ外国人。路上で飲んではいけないといっても、外国人にどこまで届いているのか……。チャミスル、スミノフなど瓶入りのお酒を手に、たむろして大声で騒いでいましたね」
2015年から毎年、ハロウィン期間に渋谷の街で清掃活動をしている「渋谷ごみゼロ大作戦」運営担当者は、「トラック横転などの暴行と規制、そしてコロナ禍を経て、渋谷に集まる人の絶対量はピークアウトした」と話すが、比率を上げているのは訪日外国人たちだ。
「ボランティアの皆さんのおかげで、ハロウィン期間中の渋谷はいつもよりキレイなほどです。ただいくら規制をかけていても、外国人によるゴミはなかなかなくなりませんね」
前出の飲食店スタッフは、「外国人はグループになって踊りだしたりするし、体も大きい。日本のルールなどお構いなしに強い酒瓶をもって騒ぐので、注意しようにも、何を言っても通じる気がしない」と漏らす。