■個人視聴率も高い人気番組

 昨年の『ザワつく!大晦日』の平均世帯視聴率は第1部(後5時~6時)が9.6%(ビデオリサーチ、関東地区)、第2部(後6時~7時半)が12.3%、第3部(後7時半~9時)が7.7%と、いずれも同時間帯の民放1位を記録している。

「『ザワつく!大晦日』にはテレ朝の番組を代表するタレントや、近い時期にテレ朝ドラマに出演している俳優、その年に話題になった人などが出演する傾向にあります。2023年大晦日の放送は、同年3月のWBCで日本代表が世界一となったこともあって、VTR出演も含めて多くのプロ野球選手が出演しました」(前出の制作会社関係者)

 23年大晦日の『ザワつく!大晦日』ゲストは『徹子の部屋』のMCでもある黒柳徹子(91)、『相棒』シリーズでお馴染みの水谷豊(72)と寺脇康文(62)、新春ドラマ『松本清張 二夜ドラマスペシャル 顔』で30年ぶりにドラマ復帰を果たした女優・後藤久美子(50)、そのほかにも、高田純次(77)、羽鳥慎一(53)、なかやまきんに君(46)と人気タレントが出演。

 そして、WBCで日本代表の監督を務めた栗山英樹氏(63)がスタジオに出演。出場選手だった佐々木朗希選手(23)など複数の選手がVTRで登場していた。

「メインの3人が高嶋さん、一茂さん、石原さんということにも表れていますが、ハッキリ言ってしまえば若者向けの番組という感じはしないですよね。視聴層は高めで、現在テレビ界が重視しているとされる13~49歳のコア層よりも上の世代を中心に見られている感じです。

 また、23年の同番組は年間平均視聴率が世帯12.3%で、個人全体も7.4%と高く、全局のレギュラーバラエティーで1位の個人視聴率だったんです。これは個人全体が計測されはじめた1997年以降、テレビ朝日バラエティーでは初の快挙でもあります。

 年配層を中心にした大人気番組ですから毎年、大晦日に特番として放送されるのでしょう。いつもより豪華なゲストを呼んで、ゆっくりとユルいノリで楽しめる……リラックスして過ごしたい年越しには、うってつけの番組と言えるかもしれません」(前同)