■大晦日『ゴチ』放送決定で『笑ってはいけないシリーズ』は完全終焉か
日本テレビの大晦日といえば、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ』が名物番組として知られ、2006年に始まった番組は、10年から20年まで民放トップの世帯視聴率を記録していた。
しかし、コロナ禍となり、収録が難しくなってしまい20年を最後に放送はない。代わって21年以降は『笑って年越したい!!笑う大晦日』、『笑って年越し!世代対決 昭和芸人vs平成・令和芸人』、『笑って年越し!THE 笑晦日』などのお笑い特番が放送されてきた。
前出の制作会社関係者は話す。
「日テレも『笑ってはいけない』の復活を望んでいたんです。昨年、コロナも落ち着いてきたところもあり、ダウンタウンの松本人志さん(61)と浜田雅功さん(61)が還暦を迎える年にグランドフィナーレ的に放送し、シリーズの幕を閉じることになるとも言われていましたが……結局調整がつかず、制作が見送られたといいます。
21年以降のお笑い特番は評判もそれほどよくなく、数字も微妙な感じ。『笑ってはいけない』の再開を待つ流れにありました。しかし、期待された昨年も制作は叶わず――さらに松本さんが『週刊文春』(文藝春秋)との裁判に注力するため、今年1月に活動を休止。
これで、日テレも『笑ってはいけない』の復活を完全にあきらめたと見られています。結果、局の大看板コンテンツである『ゴチ』を大晦日に持ってくることになったんでしょうね」(前出の制作会社関係者)
『ゴチ』のレギュラー放送時は、現在テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率も同時間帯トップが当たり前。日本テレビにとって大切なコンテンツであることは明らかだ。
「今年6月には増田さんが、ゲストにきた地元の先輩である上戸彩さん(39)とツーショットをインスタグラムにアップしたことも話題を呼びましたが、『ゴチ』には豪華ゲストがたびたび出演しますからね。そうしたことでも番組の注目度は高いですよね。
そんな大切な『ゴチ』を1年だけ放送し、来年は『笑ってはいけない』になる――ということはありえないでしょう。日テレは“今後、大晦日は『ゴチ』でいく”と腹をくくった、と見られていますね。例年通り、『ゴチ』5時間SPの後にはナイナイがMCを務める『おもしろ荘』の放送が控えています。
日テレの大晦日はナイナイと一蓮托生といったところ。ナイナイの人気番組2つで、『NHK紅白歌合戦』を本気で脅かしていこうというところではないでしょうか。同時に、これでもう『笑ってはいけない』の新作は見られない、ということでしょうね……」(前同)
日テレにあった大晦日の大きな変化。『カウコン』開催の行方含め、大晦日番組の詳細にはまだ大きな注目が集まっている。