■日テレも緊急再放送が話題に

 制作会社関係者は言う。

「大谷選手は野球好き以外の人でも思わず追ってしまう、国民的スター。とにかく視聴率が取れる存在であり、チャンスさえあれば特集番組、関連特集を組みたいというのがテレビ各局の本音でしょう。テレビ朝日でもドジャース優勝に乗っかり、11月8日放送のタモリさん(78)の特番『タモリステーション』(テレビ朝日系)で、“緊急放送”と題して大谷特集をやりますね。

 フジテレビが大きく批判されているのであまり目立っていませんが……同じく“新居バラシ報道”でトラブルとなった日本テレビも、ワールドシリーズ進出の際は特番を組み、やはり物議を醸していましたね」

 日本テレビは10月21日夜、ドジャースのワールドシリーズ進出を受けて、同日朝に行なわれたニューヨーク・メッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦の模様を緊急再放送。直前までセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ最終戦が放送されていたが、日本シリーズ進出を決めた横浜DeNAベイスターズの三浦大輔監督のインタビューを放送しないまま中継が突如終了したことから、プロ野球ファンから不満の声が上がることにもなった。

「その日テレのドジャースとメッツの試合の緊急再放送は、本当に当日に決まったそうですよ。それで放送予定だったレギュラー番組は放送されなかったと。“これは視聴率が取れる”と局の上層部が決めたんでしょうね。

 つまるところ、大谷選手を激怒させ、拒絶を食らっているフジも日テレも、視聴率が欲しいゆえ、大谷選手の特集を組んでしまうということですよね。それにより、視聴者からの批判の声が上がるのも予想はできていても……それでも圧倒的な数字が取れる可能性があるからこそ、大谷選手に頼ってしまうと。

 フジ、日テレに限らずテレビ各局は“超依存”とも言えるそうな状態にあるわけですが、WS優勝後の一件で大谷選手は本気でフジテレビに激怒していることが明らかになった感じで……来シーズンはどうなってしまうのか……」(前同)

 国民、視聴者の多くが「もっと見たい」と思うスーパースター大谷選手だからと言って、当然“なんでもOK”なわけはない。大谷選手の来季の活躍とともに、取材への対応がどうなっていくかにも注目が集まるだろう。