■SNS、ネットでも松本人志のような論争が起きない寂しい現状

 中丸は『シューイチ』では『中丸雄一のまじっすか!? 』というコーナーを担当していたが、現在は同コーナーをNEWS増田貴久(38)やみやぞん(39)が代わりに担当し、人気を博している。

『旅サラダ』の地方ロケリポーターと『家事ヤロウ』に関しては中丸の復帰を願う声はあるが、“ぜひ復帰して欲しい!”という熱烈な感じでは全くなく、復帰待望論でSNSが沸騰するような事態には騒動以降、1度もなっていない。YouTubeチャンネル『よにの』も、特に大きな変化はなく、3人体制で続いており、動画の再生回数も堅調だ。

 ワイドショーデスクはこう話す。

「中丸さんはもうベテランで、リポーター業やコメンテーター業はそつなくこなせますが、タレントとしての最大のウリはやはり好感度。そこが拠り所だったのは否定できず、いわゆる“名MC”と呼ばれる人が持つようなテクニックや、テレビタレントとしての特別な武器を持っていたわけではないでしょう。

 ですので、中丸さんの活動休止後も彼が不在となった番組は問題なく回り、視聴者的にも“復帰しても、復帰しなくてもいいかな”という感じだと。そうなると、番組としても中丸さんを積極的に復帰させる必要性が薄いですよね。復帰させるとなると、当然、CMスポンサーへの説明が必要でしょうし、労力が必要になってきますからね。

 分かりやすい対比で言えば、ダウンタウン松本人志さん(61)のテレビ復帰を巡るバチバチの論争のように、SNSが沸騰することもないと」

 松本は昨年12月末、加害を受けたと女性が主張する記事を掲載した『週刊文春』に対し「記事は事実無根」であるとして発行元の文藝春秋に、5億5000万円の損害賠償と訂正記事の掲載を求めて訴訟を起こした。そして、裁判に注力するため今年1月8日から芸能活動を休止していた。

 松本サイドと文春サイドの水面下での話し合いは夏以降行なわれていたといい、両者が合意に至った結果、11月8日、松本は訴えを取り下げ、文春との裁判は終了した。これで今後、松本は活動再開するとみられるのだが――Xではハッシュタグ《松本人志をTVに出すな》と《松本人志をテレビで見たい》、正反対の意見がどちらもトレンド入りし、沸騰状態となっているのだ。

「裁判の決着の仕方について松本さんに厳しい声を上げる人は多くいるのですが……とはいえ、やはり松本さんは“特別なタレント”であることは間違いないことでしょう。余人をもって替えがたい存在であって、だから、活動休止後も復帰待望論は根強かった。いわゆる“アンチ”も多いですが、そのアンチも含めて、多くの人が松本さんに絶えず注目していたことは確かでしょう。

 それと比較すると、中丸さんはファン以外、彼が消えたレギュラー番組を視聴している一般層の間では、松本さんのような現象が全く起きておらず……。そういう、熱がない状態ですから、複数のしかるべき立場の人間が動かないと叶わない彼の復帰は、簡単なことではないのではと思えてきますよね……」(前同)

 STARTO社に“骨を埋める覚悟”の中丸だが、彼の復帰は、果たしていつになるのか――。