■“明らかに予算オーバー”

 10月19日に放送されたとんねるずの冠特番『とんねるずの2億4千万の大陸スペシャル ライブ裏側初公開&密着』(フジテレビ系)でも、石橋がアメリカ・ロサンゼルスを訪れる場面があった。

 日本武道館でのライブに向け、石橋はロサンゼルスに飛び、当地で歌やダンスのレッスンをすることに。その合間、大谷翔平選手(30)が出場するドジャースの試合を2試合観戦し、「ロスに来たのは大谷選手の試合を観に来たかっただけでは?」とディレクターがツッコミを入れる、という展開となった。

「先日の特番に象徴されるように制作費の使い方が基本的にバブルのときと変わっていないそうなんです。『みなさんのおかげでした』時代からとんねるずの番組はマッコイ斎藤さん(54)が演出を務めていますが、特番もマッコイさんの会社で制作して、その請求書がフジに来るそうですが、毎度のように“明らかに予算オーバー”“でもとんねるずの番組なので仕方がないんですよ”といったやりとりがあるといいます。

 それに、とんねるずはギャラもめちゃくちゃ高く、かつては2人で1本800万円とも言われたほど。さすがに今はそこまで高くはないのでしょうが、それでもテレビ業界には、一度相場が決まってしまうとなかなか下げられないという“ルール”がありますからね」(前出の芸能プロ関係者)

 テレビ各局は13~49歳のコア視聴率を重視しているが、10月19日の特番『とんねるずの2億4千万の大陸スペシャル ライブ裏側初公開&密着』も3.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高い視聴率を記録した。

「武道館ライブは大成功し、特番も悪くない数字を取るんです。ただ、特番ならまだしもレギュラー番組はその莫大な制作費を考えるととてもできない。視聴率が良くても大赤字になることは目に見えてますからね。

“楽しくなければテレビじゃない”を掲げていた80~90年代のフジテレビなら受け入れる余裕があったのでしょうが、今のフジテレビにはとてもとんねるずのレギュラー番組をやっていく余裕はない。そういった事情から、とんねるずのレギュラー番組が復活することは“絶対にない”と言われているわけです」(前同)

 レギュラー番組復活を熱望する声は根強くあるものの、豪快で奔放な彼らを受け止められる余裕は、今のフジテレビにはないようだ……。