■Snow Man『それスノ』を食う勢い

 現在のテレビ界は、個人視聴率と13歳~49の個人視聴率であるコア視聴率を重視しているとされる。クイズ番組『5年生より賢いの?』はコア視聴率が2%台で、“これ以上の上がり目はない”と判断されて、9月27日に終了することになったと言われている。

 その一方で、10月11日に放送された『ニノさん』のゴールデン初回SPはコア3.4%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。同時間帯に放送された、Snow Manによる大人気番組『それSnow Manにやらせてください 2時間半SP』(TBS系/通常は金曜夜8時~)のコア3.7%にいきなり肉薄する数字を叩き出したのだ。

 先の11月15日は、TBSでは4年に1度の野球の国際大会『WBSCプレミア12』の日本対韓国戦が生中継されていたが、同日放送の『ニノさん』はコア3.9%。『プレミア12』を含めた同時間帯の番組で横並び断トツ1位となっている。

「10月から『ニノさん』のゴールデンでの放送が始まる前、金曜夜は各局の人気番組がひしめき合う激戦区ということもあり、日テレは大苦戦を強いられていたんです。『ニノさん』はまだ1度しかバッティングしていませんが、それこそ『それスノ』の拡大SPに多くの視聴者を持っていかれる展開も多かった。それが、『ニノさん』放送以降、日テレが一気に盛り返しているんです。

『だれかtoなかい』のMC以降、“今一番数字を取れる男”と言われている二宮さんですが、旧ジャニーズの後輩で、最も勢いのあるSnow Manにも負けない、圧倒的な存在感を持っているということですよね。若年層に刺さりまくっている『それスノ』も、うかうかできないですよね……」(前出の制作会社関係者)

 二宮は、主演映画『浅田家!』(2020)では主人公のタトゥーに嵐の5人のメンバーの名前が刻まれているという遊び心のある演出も話題になるなど、国民的グループ・嵐のメンバーとして絶大な存在感を放ってきた。グループが活動休止してからもうすぐ4年になるが、その人気、影響力は衰えるどころか、増すばかりのようだ――。