■今後グループ名が名乗れなくなる可能性も
SMAP解散騒動を思わせる、NewJeansと事務所のバトル――前出のワイドショー関係者は言う。
「細部は異なりますが、SMAPも旧ジャニーズ事務所と、チーフマネジャー・I氏の関係悪化を経ての独立に端を発した脱退・解散騒動でしたからね。
紆余曲折あって解散、分裂する結果となったSMAPとは違い、NewJeansはこのままだと5人全員がADORから独立しそうな流れですが、韓国の法曹界では、専属契約の解除はあり得るが、同時に違約金などが発生する可能性があるとも言われていますね」
訴訟でADORからの契約解除を勝ち取るためには、「信頼関係が事務所の行ないによって毀損されたかどうか」が大きな焦点であるという。今回の場合、NewJeans側が、契約解除の責任が事務所に起因することを詳細に証明できれば、違約金や損害賠償金なしで契約解除をすることが可能だが、証明できない場合は推定数千億ウォン(数百億円)の違約金や損害賠償金が発生する可能性があるという。契約内容によっては、グループ名など知的財産権関連部分を放棄する必要もあるということだ。
「日本のアーティストも、独立、事務所の移籍などでグループ名や芸名が使えなくなることがありますよね。
たとえば旧ジャニーズJr.内ユニットIMPACTorsは、昨年7月にTOBEで再始動するにあたりIMP.に“改名”。4人組グループ・GReeeeNは、3月に所属事務所からの退所と同時にグループ名をGRe4N BOYZに変えています。
また、KinKi Kidsも堂本光一さん(45)の今後によっては、グループ名が使えなくなる可能性があると言われていますよね」(前同)
KinKi Kidsは堂本光一と堂本剛(45)のデュオだが、剛は3月末に旧ジャニーズ事務所から独立。旧ジャニーズ事務所からマネジメント業務などを引き継いだSTARTO ENTERTAIMNETには、光一しか所属していない。
そのため光一は、3月10日放送の『だれかtoなかい』(フジテレビ系)に出演した際、自分も独立した場合は権利の問題で「KinKi Kids」という名称が使えなくなると、断定気味に語っていた。
「New Jeansは11月21日、『日本レコード大賞』で楽曲『Supernatural』が優秀作品賞に選ばれるなど、日本でもとても愛されているグループですよね。
そんな彼女たちですが、育ての親ミン氏の退所もあり、もはや事務所からの独立は避けられないような状況に見えます。そしてその先には裁判沙汰のさらなる事務所とのドロ沼の闘争、そしてやはりグループ名の変更もリアルな感じがする……。
New JeansがADORに送った、彼女たちの要求が受け入れなければ専属契約を解約するとした内容証明の期限は今月末ですので、またそこで大きな動きがありそうです」(同)
『レコ大』は12月30日に生放送される。それまでに、事態が好転することはあるか――。