■『クセスゴ』には「迷走」指摘
『クセスゴ』と交互に放送されてきた『鬼レンチャン』は、高いコア視聴率を維持している。直近の11月17日放送の3時間SPは4.1%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。11月3日の2時間SPは3.1%とやや低調だったが、10月20日放送回は4.4%、10月6日放送の3時間SPに至っては5.0%に達している。
「『鬼レンチャン』のメインコンテンツは、チャレンジャーが音程をずらさずに歌を歌いきるという『サビだけカラオケ』。ですので、挑戦者によって視聴率が左右されるところがあります。数字がやや低かった11月3日放送回の挑戦者はマルシアさん(55)や芸人の河邑ミクさん(30)などで、ちょっと地味だったということでしょうね」(前出の制作会社関係者)
そんな『鬼レンチャン』は挑戦者の活躍次第で大きな話題になることも多く、11月17日放送回では、韓国のオーディション番組で一躍話題なった日本人歌手・歌心りえ(51)が「サビだけカラオケ」に初挑戦にし、いきなり最高記録の「10レンチャン」(10曲クリア)を達成。SNS上で話題になっていた。
その一方で、『クセスゴ』はコア視聴率が9月29日放送回は3.2%、9月22日放送回が3.0%と『鬼レンチャン』より低調で、SNSで話題になることも少ない。
「『クセスゴ』は、2020年10月から昨年3月末までは『千鳥のクセがスゴいネタGP』のタイトルで、木曜夜9時に放送されていました。時間帯が上がるとコーナーを増やすなど迷走をして番組がつまらなくなる、その現象が“ゴールデン降格”と言われますが、まさにそんな状況にあるという指摘もありますね」(前同)
『クセスゴ』は芸人らが「クセがスゴいネタ」を披露する王道のネタ見せ番組としてスタートしたが、最近は「なんやその顔 選手権」などあまりにネタがマニアックになり過ぎたり、「クセスゴワールド芸人GP」や「クセスゴ工場見学」などナレーション大喜利のような企画が増えたりと、“迷走”を指摘する声も浮上している。
《どうしちゃったんだクセスゴコーナーが典型的なゴールデンの微妙なノリで見てられない。(芸人さんの無駄遣い)》
《クセスゴが過去のネタに頼りすぎてていよいよネタ切れが手遅れの段階に》
《クセスゴ迷走してるな。ここ何回かやってる海外映像にナレーションを付けるコーナー、絶対に要らない》
といった厳しい声が、SNSにも寄せられている。
「『鬼レンチャン』の方が高い数字が取れるし、何よりも『クセスゴ』は視聴者からの評判が落ちてきていると。このまま状況が改善しない場合は、来春の改編期に大リニューアルを迫られるか、“場合によっては打ち切りも”という話も聞こえてきていますよ。
“ダウンタウンの後継者”と評されている千鳥ですが、すべてが安泰、順調というわけではないということですね」(同)
松本人志の復帰も気になるが、千鳥が今後、どんな活躍を見せていくかにも注目が集まる。