今年2月、ダウンタウン・松本人志(61)の冠番組『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)を大悟(44)がMCの『酒のツマミになる話』としてリニューアルされたのを筆頭に、大悟とノブ(44)によるコンビ・千鳥は今や“ダウンタウンの正統後継者”のようなポジションに収まりつつある。
松本は今年1月、女性に男女の行為を強要したとする2023年12月末の『週刊文春』の記事を巡り、発行元の文藝春秋などに約5億5000万円の損害賠償と訂正記事を求めた訴訟を開始。先の11月8日に松本は訴えを取り下げたが、Xでは《#松本人志をテレビに出すな》というハッシュタグがトレンド入りするなど大荒れ状態で、復帰は困難とも思える状況だ。
「千鳥は以前から大人気の関西芸人でしたが、松本さんが1月8日に活動休止してからおよそ10か月の間にその存在感はどんどん増すばかり。地上波レギュラー番組はコンビだけでも10本あり、単独出演や不定期特番なども含めると本当に多いですよね」(制作会社関係者)
千鳥は配信でも大活躍中。レギュラー番組『チャンスの時間』(ABEMA)や、9月に最新作が配信されたNetflixの『トークサバイバー!』(全3シーズン)と、SNSでも大きな話題になる人気作品を持っている。
「2人の掛け合い、それぞれのナチュラルなトーク、ゲストやVTRへの秀逸なツッコミ……高いお笑いスキルは誰もが認めるところですよね。さらに、特に大悟さんは先輩芸人には憎めない破天荒さが可愛がられ、後輩芸人からは面倒見の良さが慕われていて、人格面でも評判は良い。
現在、千鳥が地上波バラエティ界のど真ん中にいるのは間違いなく、一部では“松本人志不要論”が出るほどですが、そんな千鳥でもすべてが安泰、というわけではないと言われていて……ここにきて、レギュラー番組に不穏な話が聞こえてきていますね」(前同)
日曜夜、フジテレビでは『千鳥のクセスゴ!』(夜7時~)、『千鳥の鬼レンチャン』(夜8時~)と、千鳥がMCの冠番組が2本放送されている。事実上、2番組は隔週の入れ替わりで放送されていたが、「『クセスゴ!』の今後が不透明な感じになってきているようです。放送されない週も増えているんですよね」(同)というのだ。
『クセスゴ』は、芸人らが普段披露しているネタとは一味違う「クセがスゴいネタ」を披露する、ネタ見せ番組として2020年10月にスタートした番組。
「『クセスゴ』は昨年4月から現在の日曜7時枠で放送されていますが、最近は特番や『鬼レンチャン』のスペシャルによる休止が多く、9月29日の2時間SPを最後に、その後1度も放送されていないんです。わずか1年で終了した番組『ジョンソン』(TBS系/23年10月~24年9月末)がそうでしたが、人気のないバラエティ番組は他の特番などで放送回数が減っていく傾向にありますよね……。
『クセスゴ』に関しては、テレビ各局が重視している13歳~49歳のコア視聴率も、『鬼レンチャン』より低い状態が続いていますね」(同)