■「水曜ドラマ」廃止と枠移動は“世紀の愚策”

 前出の広告代理店関係者が続ける。

「この改編が、日テレ内で“世紀の愚策”とささやかれるほどの結果を招いてしまっていると。そもそも日テレのドラマを巡っては『セクシー田中さん』の一件などのとても残念な出来事もありましたし、ここ数年は同局のドラマの評価は高くない。芸能プロダクション側も、民放ドラマではまず優先するのはTBSの作品で、その次がフジテレビやテレ朝と言われます。日テレドラマの優先度は低い状況ですね。

 新設した土曜21時台のドラマも話題になりませんし、見られていません。さらにその後にももうひとつ別のドラマが控えているわけですが、そもそも前の時間帯、21時台から“視聴者不在”とも言える状態ですからね。22時台のドラマの数字がさらに酷いことになるのは明白です」

 土曜22時台では現在、竜星涼(31)と八木莉可子(23)がダブル主演を務めるドラマ『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』が放送されているが、11月16日の個人視聴率は1.6%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、コア視聴率(テレビ各局が重視する13~49歳の個人視聴率)は1.0%だったという。

「個人、コアともに厳しすぎる数字ですよね……。ただ、『潜入兄妹』が面白いかどうかの前に、単純に土曜22時に日テレにチャンネルを合わせようという視聴者が圧倒的に少ないんです。『水曜ドラマ』枠を廃止して『土ドラ9』を新設したことは“大失敗だった”という声が日テレ関係者からも上がっています。

 もともと、『水曜ドラマ』枠からは数々の名作ドラマが生まれていたのですが……」(前同)