2020年5月から国内でスタートした電動キックスケーターや電動アシスト自転車のシェアリングサービスの『LUUP(ループ)』。車両を借りられる「ポート」の設置個所数が1万を突破したことが10月に発表された。

「LUUPは新たに総額30億円の資金調達を行い、積極的に事業拡大を進めている。業績はまだ赤字の状態だが、この11月からは二宮和也(41)を起用した初のテレビCMのオンエアを開始するなど“イケイケムード”だ」(全国紙経済部記者)

 二宮が得意げに「もう、フツーでしょ?」と語りかけるCMのように、都心ではLUUPユーザーは日常の光景になりつつある。

 だが、それだけにトラブルも少なくない。

「警察発表によると、23年7月から24年6月までの間、電動キックボードなどが該当する『特定小型原動機付自転車』による事故件数は219件で、その7割が都内で発生。9割がレンタルの車両によるものだった。死亡事故はゼロだったとはいえ、今年上半期の事故134件のうち、23件(17%)の運転者が飲酒していたとも報じられている。さらに交通違反の検挙数は年間で2万件以上。警察庁は取り締まりの強化や交通安全教育の充実に取り組むとしていますが……」(前同)

 ネットやSNSでも、一部LUUPユーザーの危険運転やマナーを指摘する声は多く、

《赤信号なのにLUUP乗りが無視して左折で割り込んできた 追突しそうになったわ》
《通行が許可されていないレインボーブリッジをLUUPのキックボードが2台走ってた》
《二人乗りのLUUPに邪魔だと睨まれた》

 といった投稿を中心に、LUUPに対する不満は目立つ。

 こうしたなか、先日LUUPで「返却ができない」というトラブルが起こり、SNS界隈を騒がせた。

「11月19日の0時~3時頃、LUUPを利用したユーザーが返却しようとしたところ、『施錠に失敗しました』のエラーが出るばかりで返却処理が一向に終わらない状態になったと報告する声がSNS上に複数上がった。都内だけでなく、大阪や京都などでも報告例が見られ、全国的に発生していた可能性が考えられます」(ウェブメディア編集者)