■Jr.は『紅白』演出に花を添えてくれていた
2015年の『紅白』では約70人のJr.がSexy Zoneのバックダンサーを務めた。また、2019年のジャニー喜多川氏(享年87)の追悼企画ではCDデビュー前のSnow ManとSixTONES率いるJr.が『紅白』の舞台でパフォーマンスを披露した。
「Jr.がジャニーズ系のグループのバックダンサーを務めるのは当たり前という感じですが、彼らは他事務所のアーティストのバックダンサーを務めたり、演出面に花を添えてくれているんです」(前出の芸能プロ関係者)
2020年の『紅白』では、歌手の天童よしみ(70)が「あんたの花道~腹筋太鼓乱れ打ちSP~」を披露。初出場を決めていたSnow Manが「腹筋太鼓」でコラボする予定だったものの、メンバーの宮舘涼太(31)の新型コロナウイルス感染と他のメンバー8人が濃厚接触者となったことで出場を辞退。代わってJr.内ユニット・少年忍者が代役として腹筋太鼓でコラボすることとなった。
「STARTO社所属アーティスト不在となった昨年の『紅白』では、坂本冬美さん(57)のバックでJO1とBE:FIRSTのメンバーがパフォーマンスを披露するなどしていましたが、こういった他のアーティストのバックを盛り上げる役回りをJr.が担うことが多かったんです。
しかし、Jr.たちが使えなくなってしまったため、その穴埋めとして出演者が他のアーティストが歌唱時の演出で駆り出される機会が増えているといいます。自分たちのパフォーマンスに集中したいのに、他のアーティストとのコラボや、バックでの踊りのことも考えたり、練習しないとならないというのはかなりの負担になりますよね。出演者にとって今の『紅白』はやることが多くて、かなり忙しいそうです。
ジュニアは日頃から厳しいレッスンを受けていてしっかり踊れる。それに数も多い。大勢が舞台でパフォーマンスすれば、それだけで視聴者からの見え方も豪華になりますよね。ただ、STARTO社所属アーティストが出ないためジュニアも使えない。これは『紅白』の制作サイドにとってかなり痛恨だと関係者の間では話されていますね」(前同)
ジュニア不在もあって、今回の『紅白』でも多くのアーティスト同士の“コラボ”が見られそうだが、同時にその負担は大きいものとなりそうだ。