唯一無二のお笑い芸人・ハリウッドザコシショウ(50)――代名詞となった誇張モノマネを引っ提げ『R-1ぐらんぷり2016』で優勝を果たし、2021年からリニューアルした『R-1グランプリ』の審査員も担当。『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』(PrimeVideo)では3度の優勝を果たす超実力派だ。

 そんなザコシの夢は「地元・静岡で冠番組を持つこと」だったというが、その夢がついに実現。「地元で冠番組を持てたらコレをやりたい!」と考えていたことを詰め込んだ“地元凱旋・大冠番組”『冠ザコシの冠冠大冠』がSBS(静岡放送)で11月30日よりスタートした。

 同番組はTVerでも配信されており、全国で視聴可能。現状は月に1回放送で全5回を予定しているというが、さらなる夢は定期レギュラー化。そこで今回は、ザコシ本人に『冠ザコシの冠冠大冠』について存分に語ってもらった。

※撮影/小島愛子

■『冠ザコシの冠冠大冠』は“雇われ店長”的な冠番組じゃない

――ついに冠番組『冠ザコシの冠冠大冠』が地元・静岡でスタートしたということでおめでとうございます。

 番組の話自体は1年ぐらい前にもらっていたんです。それが単独ライブ以降に実現して。11月末からスタートしました。

――オープニングには電気グルーヴの『POPCORN』が使用されていますが、あれはザコシさんのご希望で?

 そうそう。冠番組やるなら『POPCORN』って決めていたんです。なんか自分の中でめっちゃハマってて。「ピンポイントでこの曲がいい」って。電気グルーヴには他にもいい曲、好きな曲はたくさんあるんですけど、「冠番組のオープニングだったらこれが一番いいかな」っていうのがあって。

――番組の構成にも入られているんですね。

“雇われ店長”的な冠番組じゃなく、全部僕が企画とかアイデアとか出しています。東京の深夜の冠番組っていう選択肢もあるんでしょうけど、深夜でもいまはなかなかコンプラが大変だから、「静岡のSBSで良かったな」っていまは思っています。だからといってけっしてコンプラが緩いわけじゃないけど、やりたいことはやらせてくれるので。キー局とはちょっと違う感じでね。

――23年は年末に自腹で放送枠を買い取って、制作費も全額出資した番組『提供ハリウッドザコシショウ』(tvk)の放送もありました。

 23年の『提供ハリウッドザコシショウ』は1時間だったけど、次回は30分枠です。それと放送日を年末じゃなく年始にしたんです。というのも、23年は『クイズ☆正解は一年後』(TBS系)と被っていたんです。あれ、お笑いファン好きだから。今回はB面じゃないけど、今まで見たことないザコシって感じで構成してますわ。

――今回スタートした『冠ザコシの冠冠大冠』とはまたひと味違うと。

 地元に住んでる静岡の人も見れるから、『冠ザコシの冠冠大冠』はちょっとマイルドな感じにしてます。現状全5回だけど、評判が良ければ週1レギュラーみたいな感じになれば。TVerでも見られますよ。