唯一無二のお笑い芸人・ハリウッドザコシショウ(50)――代名詞となった誇張モノマネを引っ提げ『R-1ぐらんぷり2016』で優勝を果たし、2021年からリニューアルした『R-1グランプリ』の審査員も担当。『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』(PrimeVideo)では3度の優勝を果たす超実力派だ。

 そんなザコシの夢は「地元・静岡で冠番組を持つこと」だったというが、その夢がついに実現。「地元で冠番組を持てたらコレをやりたい!」と考えていたことを詰め込んだ“地元凱旋・大冠番組”『冠ザコシの冠冠大冠』がSBS(静岡放送)で11月30日よりスタートした。

 同番組はTVerでも配信されており、全国で視聴可能。現状は月に1本、全5回を予定しているという。さらなる夢は定期レギュラー化だというが、今回はザコシにこの1年のお笑い界のニュースを振り返ってもらった。

※撮影/小島愛子

■アンゴラ村長の写真集大ヒットも「もっと突き詰めてネタ作れ」

――2024年は、親交の深いにゃんこスターアンゴラ村長さん(30)の写真集が大ヒットしました。

 僕、自分で写真集を買って、自分のYouTubeで「お前、何がやりたいんだ!?」ってツッコんだんです。そしたらめっちゃ嫌がられました(笑)。僕みたいな目線でXにコメントするようなヤツらが結構いたみたいで。

 でも、「芸人としてどうなのよ」って思います。ブレるじゃないですか。アイドルでやりたいんやったらアイドルでやったらええけど、Xを見たら「『キングオブコント』行きたい」とか書いてて。写真集と『キングオブコント』決勝は結びつかないって思いますやん。決勝行きたいなら、写真集じゃなくてもっと突き詰めてネタ作れってことですわ。

――ランジャタイの伊藤幸司さん(39)は芸能活動を休止してしまいました。

 アンゴラと同じですけど「お笑いやれ」ってことです、お笑いを。女性とつき合うのもええけどね、僕は二兎は追えないです。

 いわゆる女の子がいる飲み会とかも行きたくない。女性に合わせるのが嫌で。ふざけたことを言いたいんです。「うんこがよー」とか「この間のプロレス面白かったんだよ」とか。でもそういう場ではウケないでしょ(笑)。20代のときは口説いたりとかもしていたけど、あれは若いときの「やりたい」というパワーがさせたこと。

 自分を殺してまでそういうところに行ってモテたいとかじゃなくさ、「お笑いやれや!」って。不倫でお笑いを手放すとかも考えたくない。