■プライベートの厳しい制約

 加えて、オスカーは所属タレントに「20歳以上ならデビュー後5年、10代なら25歳まで恋愛禁止」と、プライベートに厳しいルールを設けている事務所として知られている。

 前出のワイドショーデスクは言う。

「人気商売ですからある程度プライベートへの干渉はやむなしな部分もありますが、馬車馬のように働いていた小芝さんは、こうしたプライベートへの厳しい制限にも嫌気がさしてしまったのでは、とも言われていますね。

 そこで、俳優の中でも“あそこに行きたい”という人が殺到していると言われる『トップコート』への移籍を決めたのではないでしょうか」

 最近は、タレントの大手芸能プロからの独立が目立つが、トップコートには前述の木村佳乃や杏以外にも、菅田将暉(31)や松坂桃李(36)、佐々木希(36)など、多くの売れっ子俳優が在籍している。趣里(34/15年4月から所属)や清野菜名(30/22年5月から所属)など、他のプロダクションから移籍してきたタレントも珍しくない。

「トップコートは看板俳優の多いとても強い事務所。テレビ界、映画界への人脈も豊富で、同社に所属すれば一流作品に出られるチャンスも増えますが、人気の理由はそれだけではありません。同社はとにかくタレントファーストな社風で、同社の社長・渡邊万由美さんはタレントからとても慕われているんですよね」(芸能プロ関係者)

 渡邊社長は2019年放送の『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)でも取り上げられている。理想とする会社の姿を「タレントが平常心に戻れる“実家”のような場所」と表現し、現場にしょっちゅう足を運んだり、食事会や誕生日会などを行なうなど、所属タレントとのコミュニケーションを非常に大切にしている様子が紹介されていた。

 経営方針も、会社を大きくする意思はなく、タレントは少数精鋭。渡邊氏の目に届く範囲を超える人数は決して抱えず、チーフクラスのマネジャーも、どんなに多くても5人までしか担当させないという。

「渡邊社長たちが良いマネジメントをすることで俳優がのびのびと成長し、誰かが離れても、また別の良い俳優が入れ替わる形で入所する。まさに好循環で稼働しているプロダクションですね。

 小芝さんが移籍先にトップコートに選んだのはそういった評判の良さに加えて、2人の“トップコート俳優”の存在も影響していると言われていますね。1人目は、堀田茜さん(32)です」(同)