■午後9時台はTBS「日曜劇場」の独り勝ちになるのか
テレビ各局は13~49歳のコア視聴率を重視しているが、12月15日の『行列』のコア視聴率は4.5%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、『だれかtoなかい』は3.6%だったという。
「『有働Times』はコア1%台と、若年層の数字はよくありません。そもそもがシニア視聴者が多いテレ朝のニュース番組ですし、若者が見る番組という感じではありませんからね。つまり、これまで日曜午後9時台は日テレの『行列』、TBSの日曜劇場、フジの『だれかtoなかい』がしのぎを削っていたんです」(前出の制作会社関係者)
ところが、25年3月にはそのうちの2番組が終わることになる。
「来春レギュラー化すると言われている『Game of SixTONES』ですが、『行列』ほど数字が取れるかと言われれば、なかなか難しいでしょう。
たしかにSixTONESは人気ですが、かつての嵐や、同時デビューのライバルでもあるSnow Manほどではないですよね。彼らのことを知らない人も多くいるでしょうし、さらにゲーム番組は客を選びますからね。特定の人しか見ないのではないか、という懸念も出ているようです」(前同)
『だれかtoなかい』の後継番組の詳細はまだ明らかになっていないが――民放キー局関係者はこう話す。
「午後10時台に放送されている宮根誠司さん(61)MCの『Mr.サンデー』(フジテレビ系)の枠を拡大する案が出ているそうです。午後10時からではなく、午後9時からの2時間超の番組になるということですよね。
ニュース番組ですから『有働Times』と視聴者を取り合うことになるのではないでしょうか。『Mr.サンデー』自体は数字も堅調ですが、今の宮根さんには勢いはありませんし、好感度もそれほど高くない。これ以上の視聴者を集められるかというと難しいはずです。何より『有働Times』と食い合うことになるわけですからね。
ですので今、SixTONESメインのゲーム番組ということで客層が限られそうな日テレと、『Mr.サンデー』拡大になりそうなフジの日曜午後9時台がパワーダウンし、結果的にTBSの日曜劇場の独り勝ちになるのではないか、とも指摘されているんです。
そもそも日曜劇場は今、“民放ドラマで最強の枠”として知られていて、各芸能プロダクションが所属俳優を出したいと思う、ハイクオリティで高い視聴率が取れる枠ですよね。さらに、4月期の主演が噂されている阿部さんは大ヒットドラマ『VIVANT』や『ドラゴン桜』など、同枠の常連ですし、実績も十分すぎる。
25年4月期、改編一発目の午後9時台は阿部さんが全部持っていく、そして、その後も日曜劇場の優位が常態化していく――そうした展開もあり得ると言われていますね」(同)
中居正広が消えて、SixTONESが参戦。さらには宮根番組の拡大話も浮上しているようだが――25年春の改編で日曜日の夜、漁夫の利を得るのはTBS、ということになるのかもしれない。