忘年会に新年会、数か月後には送別会や歓迎会と、多くの「飲み会」が控えるこの時期。とはいえ、飲み会の翌日も仕事で穴が開けられない、ということも珍しくない。

 酔いが次の日まで残らない、気分が悪くなることのない方法を押さえておきたいところだが…。

「二日酔いは、お酒を飲む順番やおツマミの種類、当日のランチに気遣うことで、ある程度の対策はできますよ」

 そう語るのは、管理栄養士の望月理恵子氏。今回は望月氏の協力のもと、お酒の影響をなるべく長引かせない“裏技”を調査した。

 真の二日酔い対策は、飲み会当日のお昼から始まっている。

「おすすめのランチはとんかつ、鰻の蒲焼です。アルコールの分解を助けるたんぱく質やビタミンBを摂取できますし、胃の粘膜を保護する脂質も含まれています。なお、脂質は飲み会後に摂るのは逆効果。アルコールが脂質の分解を妨げてしまいます」(望月氏=以下同)

 また、飲み会の最中は空腹状態を避けるべし。

「空腹時にはアルコールの吸収が速くなりがち。食事をするとアルコールを分解するときに使われるNADという酵素が増えて悪酔いも防げますよ」

 さらに、食事やおツマミの内容としては、アルコールの分解を促進する「たんぱく質」「食物繊維」「タウリン」が豊富に含まれている食材を選ぶと良いという。

「具体的には、枝豆、冷奴、カルパッチョ、お刺身、焼き鳥、卵焼き、チーズでタンパク質を。野菜スティックやごぼうサラダなどで食物繊維を摂ると良いでしょう。また、肝機能を助ける成分であるタウリンは、イカやタコ、貝類に多く含まれています。シメにシジミのお味噌汁を飲んでおくとバッチリです」