有働由美子(55)、宮根誠司(61)、藤井貴彦(53)という日本を代表するベテランキャスター3人。実力もキャリアも十分の3者の番組は順風満帆――というわけではないようだ。

 有働は2024年3月28日をもって長らくMCを務めた夜のニュース番組『news zero』を卒業。3月30日から音楽番組『with MUSIC』(ともに日本テレビ系)が、10月6日より冠番組『有働Times』(毎週日曜日午後8時56分~10時15分、テレビ朝日系)がスタートした。

『有働Times』は究極のエンターテインメントを目指す、全く新しい創造的なニュース・情報番組。エンターテインメントは「娯楽」と訳されるものの、本来は「もてなす」や「歓待する」という意味を持つ。『有働Times』では「日曜の夜、視聴者をもてなす」というコンセプトで従来のニュース・ワイドショーとは一線を画す内容を伝えていくとしている。

「テレビ朝日のトップである早河洋会長が5年以上前から“有働さんと一緒にやりたい”と直接ラブコールを送り、それがようやく実現したのが『有働Times』だったこともあり、業界関係者からの注目度は高かった。ただ、世帯視聴率は堅調なんですが、若年層の数字は伸び悩んでいますね」(制作会社関係者)

『有働Times』の12月14日の世帯視聴率は8.4%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)だったものの、テレビ各局が重視しているコア視聴率(13歳から49歳までの個人視聴率)は1.8%にとどまったという。

「コア視聴率は毎回低く、同時間の主要民放キー局の番組で抜けて最下位です。“やっぱり若者はこの時間のニュース番組を見ないよね……”というような評価になっていますね。有働さんがMCをしていた『news zero』は若年層の数字も高かった。ですので、『有働Times』でもそこは期待されていたと思われますが、厳しい結果になっていますね。

 また、日曜午後10時台には宮根さんMCの『Mr.サンデー』(フジテレビ系)がありますが、25年春の改編で枠を拡大するという話が持ち上がっているようで、モロに『有働Times』のライバルになると言われています」(前同)