■“6年ぶり特番”でも数字は振るわず……

 騒動の影響だろう、24年12月26日に予定されていた『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)の25年放送分の収録がなくなり、同番組の1月10日の新春SPの放送も見送られた。同じTBSの番組では、中居、東野幸治(57)、ヒロミ(59)による『THE MC3』の新年1回目の放送も見合わせとなった。

 テレビ朝日でも『中居正広の土曜な会』の1月11日放送回が『激レアさんを連れてきた。傑作選』に差し替えに。

 日本テレビは1月7日に『ザ!世界仰天ニュース 4時間SP』を放送したものの、中居の出演シーンは完全にカットされ、中居の姿は一切映らなかった。

 国民的タレントで「日本一のMC」とも称された中居にとって、絶体絶命の危機――民放キー局関係者は言う。

「1月8日『だれかtoなかい』の放送休止が決定したことで、中居さんのすべてのレギュラー番組が休止、差し替え、出演シーンカットという対応を取ったことになります。

 解決金を9000万円も払ったとされる女性トラブルだけに、中居さんがそのまま出演するのは不可能でしょう。中居さん本人が“お詫び”のコメントを出しましたが、レギュラー番組が“通常”に戻るということはありえないですね。むしろ深刻なトラブルがあったことを本人が認めたわけで、テレビ局にCMを出すスポンサー企業は“中居出演はNG”となります。

 さらに、コメントの《なお、示談が成立したことにより 、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました。》という部分が大きなマイナスになりそうですね」

 中居のコメントを見た人からは多数の怒りの声が上がっている。

《はあ? この人は、事の重大性に全く気づいてないようです》
《私は女性に被害を与えました。でも、9000万円を払って示談しました。だから、芸能活動をするのは問題無いです。 中居正広の自分勝手な方程式がまかり通ると思っているのかな?》
《「示談したので芸能活動続けられます」ってさ…示談したからって事件がその瞬間から消えて無くなる訳じゃないし、9千万円なんて大金を渡して女性を黙らせたって事実は一生残るんだよ。なんかズレてるよね中居》
《やった事の重大さを理解してないし反省も何も無さすぎて引いたよ》

 といった、厳しい意見がXにも押し寄せているのだ。

「お詫びコメントを出しても流れは変わらない。ここからテレビ各局の“中居切り”は一気に進むでしょう。

 ただ、実はトラブルが発覚する前から、テレビ局にとって中居さんは“どうしても必要な人物”ではなくなっていたんですよね。正直なところ、中居さんのレギュラー番組は厳しかった。24年末に久々に放送された『ナカイの窓』(日本テレビ系)の数字からも分かりますが、もうすでに“数字が取れるタレント”ではなくなっていたんです」(前同)

『ナカイの窓』は、2012年10月から19年3月末まで、約6年半にわたり放送された心理トークバラエティ番組。

「昨年12月27日放送の『ナカイの窓』は、“約6年ぶりの復活!”という強い煽り文句があったし、女性トラブルの報道後、初の中居さん出演の番組ということで“どんな内容なんだ”とSNSで話題になっていました。それでも、実際の視聴率はそれほどでもなかったんです」(同)

『ナカイの窓 復活SP』(夜10時~11時24分)の世帯視聴率は5.6%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人全体視聴率は3.2%だった。

『ナカイの窓 復活SP』の裏では、6時間の生番組『ミュージックステーション SUPER LIVE 2024』(テレビ朝日系/夜5時~11時10分)、池上彰氏(74)と加藤浩次(55)による特番『ザ!昭和の99大ニュース 池上×加藤の決定的映像連発SP』(フジテレビ系/6時30分~10時52分)が放送。

 2番組の視聴率は、『Mステ』が世帯10.3%、個人6.9%。『池上×加藤』が世帯8.3%、個人4.9%だった。