新年早々、泥酔状態で隣家に侵入するトラブルが明らかになった人気俳優の吉沢亮(30)。吉沢をCMで起用していたアサヒビールは即日、契約解除を発表。素早い対応に注目が集まったが、広告主サイドからは悲鳴が上がっている。

 端正なルックスと確かな演技力で着実にキャリアを積み上げてきた吉沢。NHK大河ドラマ青天を衝け』や『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ系)などの代表作を持ち、その好感度の高さから複数のCMに起用される、当代きっての売れっ子俳優である。

 さらに、このほど“女性トラブル”で世間を騒がせている中居正広(52)も、アイドルの枠を超えた総合的なタレント性によって、長らくエンタメ界をリードしてきたトップランナーの一人。『週刊文春』(文藝春秋)が行なっている「好きなジャニーズ」ランキングで3連覇を達成するなど、世間からも圧倒的な好感度を持たれてきた。

 中居の場合も、今回の解決金を9000万円も払ったとされる女性トラブルを受け、自身がMCを務める番組や冠番組が相次いで放送休止に。さらに、スマートフォンの料金プラン「ペイトク」などのCMに起用してきたソフトバンクや、昨年11月よりCMに起用したタイミーなども、公式サイトやYouTubeからCM動画を削除するなど、対応に追われる事態となった。

「タレントの不祥事が明るみになると、その所属事務所はさることながら、彼らをCMに起用する広告主側も、迅速かつ正確な対応が求められます。

 今回の吉沢さんの場合は、まさしくお酒に絡んだトラブルだったために、アサヒビールは《アルコール飲料会社として事実を容認できるものではございません》と即座に確固たる立場を表明。SNS上では《対応の早さに感心した》と称賛の声も上がりましたが、毎回このような正解が導き出せるわけではありませんよね」(夕刊紙デスク)

 中居や吉沢といった日頃の好感度が高い芸能人ほど、不祥事を起こした際のイメージギャップは甚大。対応を間違えれば批判の的になるどころか、下手をしたら会社の株価にまで影響する場合もあるという。

「CMに起用するタレントを選ぶ際、もちろん企業側はなるべくイメージが良く、宣伝効果が高い人物を起用しようとするわけですが、さすがに彼らの素行すべてまでは知るすべがありません。

 どれだけ検討を重ねてもこういった不測の事態は防ぎようがないわけで、対応を迫られる企業の担当者は、“何も起こしてくれるな……”と毎回祈る思いだそうですよ。今回の相次ぐ醜聞で“もはや誰を起用すればいいかわからない”といった困惑の声のほか、“CMからタレントが消えて、生成AIが主流になっていくのかも”といった声も聞こえてきていますね。

 2023年9月から放映された伊藤園の「お~いお茶」を皮切りに近年、生成AIが登場するCMが増加していますが、時代の流れとともにタレントの起用をリスクと考える広告主が増えてくれば、ますますその傾向は強くなっていくことが予想されます」(前同)

 CMからタレントが消滅する“Xデー”が、そう遠くない未来に迫っているかもしれない……。