■視聴率は『サンジャポ』の半分でも松本のギャラは高額

『ワイドナショー』は、視聴率でも長らく苦戦を強いられてきた。

 2月19日は松本が体調不良のため番組を欠席したが、同日の世帯視聴率は5.8%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率は3.1%だった。

 同時間帯の爆笑問題がMCを務める『サンデージャポン』(TBS系)は世帯9.8%、個人5.4%。『ワイドナショー』は世帯で2倍近く差をつけられてしまっているのだ。

「視聴率は『サンジャポ』の半分ほどにもかかわらず、松本さんのギャラは芸能界でもトップクラスに高いですからね。一部ではダウンタウンのゴールデン番組のギャラは1本500万円、松本さんピンなら300万円とも言われています。

『ワイドナショー』はゴールデンの番組ではないのでそこまで高くはないのかもですが、視聴率低迷に苦しむフジとしては、これ以上、松本さんのギャラを払うのは難しい、という判断もあったと聞こえてきていますね。加えて、松本さんは芸能ニュースにも興味がないところがありましたからね……」(前出の制作会社関係者)

■制作サイドが「本当にやりたい話題」を取り上げられなかった!?

『ワイドナショー』は2013年10月に「普段スクープされる側の芸能人が、個人の見解を話しに集まるワイドショー」というコンセプトで、火曜午前0時35分からの深夜番組としてスタート。2014年4月からは日曜朝に移動し、現在は毎週日曜午前10時から11時15分の75分番組として放送されている。

「番組で取り上げるネタのすべてを松本さんの意向で決めるわけではありません。ただ、松本さん、そしてMCの東野さんへの忖度が生じ、どんなネタを取り上げるか、スタッフが自由にできなかった、という事情もあったようです。裏には『サンジャポ』があって、その『サンジャポ』は生放送で、そのときに話題で、視聴者が興味を持っているトピックをどんどん取り上げます。

『ワイドナショー』でも、社会ニュースはもちろんですが、それ以上に“くだらない”や“ゲスすぎる”と揶揄されることもある不倫などの芸能ネタに対し、松本さんが何を言うのか、ということをやりたかったはず。

 ところが、松本さんや東野さんの好みや、“スタジオトークが盛り上がるか”を考えて、“これはやらないほうがいいのでは”と忖度が働くことがあったといいますからね。いわゆるワイドショー的なネタ、視聴率が期待できるようなネタが必ずしもできないというのが、制作サイドとしては頭が痛いところで、“視聴者がその時に一番見たいネタをやれない”という点が『ワイドナショー』の弱点、という指摘もありますね。出演者からすれば、ただの忖度、というところかもしれませんが……」(前同)