■騒動前から若年層の数字は取れていなかった

『ナカイの窓』は、2012年10月から19年3月末まで、約6年半にわたり放送された心理トークバラエティ番組。

「昨年12月27日放送の『ナカイの窓』は、“約6年ぶりの復活!”という強い煽り文句があったし、女性トラブルの報道後、初の中居さん出演の番組ということで“どんな内容なんだ”とSNSで話題になっていました。それでも、実際の視聴率はそれほどでもなかったんです」(同)

『ナカイの窓 復活SP』(夜10時~11時24分)の世帯視聴率は5.6%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人全体視聴率は3.2%だった。

『ナカイの窓 復活SP』の裏では、6時間の生番組『ミュージックステーション SUPER LIVE 2024』(テレビ朝日系/夜5時~11時10分)、池上彰氏(74)と加藤浩次(55)による特番『ザ!昭和の99大ニュース 池上×加藤の決定的映像連発SP』(フジテレビ系/6時30分~10時52分)が放送。

 2番組の視聴率は、『Mステ』が世帯10.3%、個人6.9%。『池上×加藤』が世帯8.3%、個人4.9%だった。

 最近の中居は、タレントとしてのパワーが落ちていたとも言われている。

「中居さんは国民的タレントですし、SMAP時代からの女性ファンも多いですが……もう52歳。“おじさん”であることは否定できず、ティーンではSMAPを知らない人も多くいる。そのため、ここ最近は、“中居さんの番組は若年層の数字が取れない”とも言われていました。

 現在のテレビ各局は13~49歳のコア視聴率を重視していますが、中居さんのレギュラー番組は『金スマ』を筆頭に、コアが取れていない状況にあるんです。たとえば12月13日放送の『金スマ』のコア視聴率は1.8%でしたが、この数字は同日の裏番組『金曜ロードショー』(日本テレビ系)の3分の1ほどでした」(前出の民放キー局関係者)

 12月13日の『金スマ』の裏で放送された『金曜ロードショー』は、『アナと雪の女王/家族の思い出』と『美女と野獣/ベルの素敵なプレゼント』――ディズニーのクリスマス映画の2本立てだった。

「中居さんがヒロミさん、東野幸治さんとやっている『THE MC3』は昨年10月からレギュラー化したばかりですが、12月9日放送の2時間SPはコア2.5%。低くすぎるということはないですが、真裏の人気バラエティ番組『しゃべくり007』(日本テレビ系)の半分以下という結果でした。

 この日の『しゃべくり』は、若者人気が圧倒的な3人組バンドMrs.GREEN APPLEがゲスト。その影響もあったでしょうが、『しゃべくり』には毎回、完敗しているんですよね」(前同)

 そして、日曜ゴールデンの『だれかtoなかい』は、中居がMCの番組ではあるが“異色のゲスト同士をマッチングトークさせる”という番組のコンセプト上、視聴率はゲストに左右されるところが大きいというが、コア視聴率が2%未満の回もあったという。

「各局が重視するコア視聴率だと、『金スマ』が特に厳しかった。同番組は2001年から放送されている長寿番組ですが、前々から“いつ終わるんだろう”“もう厳しいんじゃないか”という声がTBS内でもささやかれていたといいます。

 中居さんはもう、数字が取れないタレントになっていたんです。つまり、今回の大スキャンダルが明らかになる前から、局にとってどうしても守りたい、絶対的に必要なタレントではなくなっていたと。そこに今回の大騒動ですからね……復活は極めて厳しいと思われます」(前同)

 テレビだけでなく、毎週土曜に放送されているラジオ番組『中居正広 ON&ON AIR』(ニッポン放送)も次回1月11日の放送分の見合わせが発表された。

《なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました。》とコメントを出した中居。果たして、その活動はどのようなものになるのだろうか――。

(2025年1月10日公開)