元SMAPリーダーで国民的タレントだった中居正広(52)が起こした女性トラブルに幹部社員が関与していたと報じられているフジテレビ。この問題の影響は同局のみならず、他局にも波及しているようだ――。

 フジテレビは幹部社員の関与を否定しているものの、被害女性が“意に沿わない性的行為を受けた”とされ、9000万円もの巨額解決金を払って示談したと報じられた中居は、1月23日に芸能界からの引退を発表。その後もこの問題は連日にわたってトップニュースで報じられ、世間を騒然とさせている。

 1月17日にはフジテレビの港浩一社長(72)が定例会見を行なったが、参加媒体は記者会加盟社に限定され、動画撮影も認められず、かつ「回答は控える」を連発したことで批判が殺到してしまった。

 この状況を受け、27日16時には前代未聞の“やり直し会見”が行なわれ、港社長、嘉納修治会長(74)、遠藤龍之介副会長(69)、フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長(70)が出席。テレビカメラも入り、参加媒体、会見時間に加えて、質問数も制限せず行なわれた。会見を前に港社長と嘉納会長が辞任し、新社長には清水賢治専務(64)が就任することなどが発表された。会見は冒頭から紛糾し、最初に質問した記者が声を荒らげる場面もあった。

「中居さんの女性トラブルはフジテレビを根幹から揺るがす問題へと発展していて、同局の多くの番組にも大きな影響が出ていますが、他局にも波及しています。収録はしたものの、オンエアできない番組も出てきているんです」(制作会社関係者)

 芸能界からの引退を発表する前に、中居は『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)と『THE MC3』(TBS系)から降板。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)、『中居正広の土曜日な会』(テレビ朝日系)、『だれかtoなかい』(フジテレビ系)、ラジオ番組『中居正広 ON&ON AIR』(ニッポン放送)の打ち切りが決定した。

「港社長の最初の会見のあと、スポンサー企業が続々と撤退。フジテレビではCMがACジャパンばかりになってしまいましたが、そんななか“内容的にいま放送するのはマズいのではないか”という番組も出てきているんです。

 中居さんが出演する番組や中居さん絡みのエピソードが登場する番組は当然ですが、それ以外にも女子アナの接待を連想させるような番組、女子アナを過度にいじるような番組は大幅カットしたり、最悪の場合、放送できなくなったりしているんです。フジテレビの人気バラエティ番組でも、この問題で放送中止になった番組があると聞こえてきています」(前同)

 そんななか、24日深夜に放送された『オールナイトフジコ』(フジテレビ系)も“お通夜”のような放送となった。

 番組冒頭、MCを務めるプロデューサーの佐久間宣行氏(49)が「『オールナイトフジコ』始まりました」と挨拶するも、「これは始まってますよね? 始まらないかもしれないという噂も聞いたんで」と共演者らに確認。さらば青春の光森田哲矢(43)が「ACがある限りやります」とボケると周囲は苦笑していた。

「『オールナイトフジコ』は港社長がディレクターとして携わった『オールナイトフジ』の後継番組であり、港社長が復活させた肝いり番組でもありますからね……。24日の番組には、《オールナイトフジコ放送事故してる》《オールナイトフジコがお通夜みたいな始まり方して草。ま、港肝いりって話だから打ち切りかもな》といったコメントも寄せられてしまいました」(同)