■生徒役オーディションの“延期”
前出の芸能プロ関係者は続ける。
「『教場』の新作は、前作の連ドラ『教場0』が多くの謎を残したまま終わっていたこともあり、長らく続編が期待されてきました。本来ならもっと早く続編が制作される予定が延期となり、ようやく話が動き始めていた矢先に今回の騒動です。なんともツイてないですよね……」
『教場』の新作については、当初の予定より制作が遅延していることが、2023年9月に公式発表されていた。当時フジテレビの専務だった大多亮氏(現・関西テレビ社長)は、遅延の理由は脚本などを煮詰めた結果による全体的なスケジュールの遅れで、「ここで無理をしないで来年(24年)にという話になった」と、定例会見でコメント。旧ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題で各局のスポンサー離れが言われていた時期だったが、「スポンサーの関係ではない」としていた。
これまでも決して順風満帆ではなかった『教場』の制作。ようやく動き出した新作にも、中居のトラブルを端に発したフジテレビのCMスポンサー撤退問題が襲うというまさかの展開――。
そんななか「いや、本当に制作が取り止めになるんじゃないかと焦りましたよ」と言うのは制作会社関係者だ。どういうことなのか?
「実は、1月31日に予定されていた『教場』新作の警察学校生徒役第2次オーディションが、急きょ延期になった、と聞いたんです。1月31日といえば、例の10時間以上にも及んだフジ上層部の会見の後ですよね。あの会見以降も、フジテレビにCMスポンサー企業が戻ってきたといった話もないし、これは本当に『教場』の新作もヤバいのでは……となったんです」(前同)
『教場』の制作に再びの遅延の危機と思いきや、
「ただ、よく聞くとオーディション責任者の体調不良で延期ということでした。それで、再度、警察学校の生徒役第2次オーディションは2月上旬に行なわれることになったと。安心しましたが、フジテレビに激震が走ったタイミングだっただけに、めちゃくちゃ焦ってしまいましたね。
ただ、フジテレビはこれからより厳しくなるといった報道ばかりで、今後の番組や映画の制作もどうなっていくか見えない。『教場』の新作にもまだまだ何か起こるのではないか、と関係者はザワついていますよ。木村さんの作品だけに、フジも変なことには絶対にしないはずですが……」(同)
SMAP時代の仲間である中居のトラブルから始まった大騒動の余波を受ける木村。『教場』は“何をやってもキムタク”と言われたのを打破したと評価されるだけに、無事に仕上がってほしいところだが――。