日々、若者文化やトレンド事象を研究するトレンド現象ウォッチャーの戸田蒼氏が本サイトに2025年のトレンドを大胆予測。今回は、食べても痩せると話題の食品について。
現代の若者たちの間で、健康志向とストレスフリーな間食が注目を集めています。
Z世代のトレンドを調査している「SHIBUYA109 lab.」が発表した2024年の【カフェ・グルメ部門】では、1位にアサイーボウル、2位に焼きポン・デ・リングがランキングされ、「ヘルシー志向でリフレッシュに意欲」「動画映えするギミックフードを重視」という傾向が見られました。
さらに、2025年のキーワードは「ノーギルティ」で、韓国で流行中の「フローズンヨーグルト」や豆乳のデザート「豆花(トウファ)」、手のひらサイズの「特小ケーキ」など、ヘルシーな食体験がトレンドになると予測しています。
この背景には、健康やダイエット意識の高まりがあり、「ギルトフリー」というコンセプトが重要な役割を果たしているようです。
ギルトフリーは間食時に感じる“罪悪感”を軽減する食品を指し、糖質オフ、低GI、グルテンフリー、砂糖不使用の商品がその代表例。株式会社WELL BE INDUSTRYが販売する“健康おやつ”の「Feel Health CHiPS(大豆チップス)」は、昨年6月の発売から2か月で1万袋を売り上げる人気商品に。またフードジュエリーが展開する「ブリスボール」は、ナッツやドライフルーツを使ったボール状のスイーツが特徴で、こちらもバカ売れとなっていました。
世界的にもヘルシースナック市場が急成長中。2023年には市場規模が864億ドル(約13兆4000億円)に達し、2024年から2032年の間に1395億ドル(約21兆6000億円)に成長すると予測されていますから、日本の間食文化も「食べても痩せる」が常識になっていきそう。