国民的タレントの中居正広(52)の女性トラブルに関与していたと一部で報じられていたフジテレビの幹部社員A氏に、1月30日付で人事異動が発令されていたことがわかった。
2度目の会見が行なわれた1月27日には港浩一社長、嘉納修治会長の辞任も発表されただけに、今回の一件も局内に大きな衝撃を与えている。フジテレビ関係者が言う。
「人事異動の時期ではなかったのですが、《人事発令のお知らせ》があったんです。編成部長などの重役を担ってたA氏が、“人事局に異動”になることが発表されたんです。先日の“10時間超会見”も大荒れで、ご存じの通りフジの信用を取り戻すようなものにはならなかっただけに、A氏の“責任論”になったのかなと……。A氏の仕事は上司が兼任するようですね」
中居と被害女性のトラブルへの関与が疑われているA氏は、1月15日から心身の不調を理由に出社を取りやめているというが、前出のフジテレビ関係者はその直前までの様子をこう話す。
「昨年末に疑惑が報じられたわけですが、“出勤停止”となるまでは普通に出社していましたよ。社員食堂で食事をしている姿も見かけましたし、元気に見えました。ただ、1月中旬に行なわれ、A氏が出席する予定だった広告代理店向けの“説明会”には欠席、代役が立てられました。
フジの営業や編成が今後の番組スポンサーを募るため、代理店マンに4月以降の新番組の内容などをアピールする場だったのですが、当時は渦中のA氏が出るわけにはいかないとの判断がなされたんです」
A氏は多くの人気バラエティー番組を手掛けた敏腕プロデューサーで、港社長からの覚えもめでたく、中居とはプライベートでも親交があった人物だと度々伝えられている。その影響力は局内にも広くとどろいていたという。フジテレビで働く制作会社関係者がこう証言する。
「Aさんは社内の一部では港社長の“次の次の社長になる”と噂されていましたよ。近年のフジテレビでは、制作の人が社長になる場合は、“バラエティー畑”の出身社員と“ドラマ畑”の出身社員が交互に就任する流れになっていました。2013年から17年までは『踊る大捜査線』シリーズなど数々のヒットドラマを生み出した亀山千広さん(68)、そして22年から先日まで社長を務めた港さんはとんねるずらと共に時代を駆け抜けた生粋のバラエティー班。
そして、何もなければ、港さんの“次”は現・関西テレビ社長の大多亮社長が就任すると目されていました。大多さんは『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』など大ヒットドラマを多く手がけた“フジドラマ全盛期の象徴”として通っています。
Aさんはそれに続いて、バラエティー畑出身の社長になるはず、と言われていましたが、こうなってしまっては……」