■幹部社員A氏が担っていた“役割”
関テレの大多社長といえば、この事態を受けて「この件については関西テレビは一切関与しておりません」と明言し、中居やフジテレビ対し怒りを表明した1月22日の記者会見が記憶に新しいが、27日の2度目の会見で新社長として登壇したのは、フジ・メディア・ホールディングス専務の清水賢治氏だった。清水新社長はアニメ「ドラゴンボール」「ちびまる子ちゃん」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」など、人気アニメを企画・プロデュースした、いわゆる“アニメ畑の人間”だという。
中居騒動により大激震が走るフジテレビ。A氏の人事異動は内部の人の目にどのように映っているのかというと……。
「疑惑の真相は3月末の第三者委員会の調査報告まで待たないとですが、スポンサー企業がバタバタと降りる主な要因になってしまっている人物ですから、多くの一般社員からは白い目で見られていますよ。さすがにAさんは今回の異動の発令が出ても、しばらく出社はしてこないでしょうね。現在は、潜伏生活を送っていると聞きましたね……」(前出の制作会社関係者)
疑惑が報じられ、1月15日に“出勤停止”となり、その約2週間後に人事異動発令が出たわけだが、
「この異動は、A氏の責任が確定したというわけではないと思われます。というよりも、A氏ほどのポストに空白ができると、業務が回っていかなくなるからと考えられます。編成部長は、どの番組をどの枠で放送するかを決める、テレビ局にとっては最も重要な役割ですからね。
今後しばらくはA氏の上司がその役を担うということのようですが、A氏がそのポジションに就いたままで、しかし稼働はできないとなるとフジテレビ全体が困ってしまうため、取り急ぎ人事局に異動になったという形になったと見られます」(前出のフジ関係者)
フジテレビの緊急対応は、まだまだ続きそうだ――。