歌手、女優の中山美穂さん(享年54)が、この世を去ったのは昨年の12月6日。もうすぐ2か月を迎える。
逝去後もその存在は大きく、1月30日にはタワーレコード新宿店の人気アイドル企画『NO MUSIC NO IDOL?』にも中山さんが起用された。デビュー40周年記念プロジェクトの5枚組Blu-ray『~Miho Nakayama 40th Anniversary~ 中山美穂「ザ・ベストテン」永久保存版』(3月19日発売)の購入者に、特典コラボポスターがプレゼントされるという。
「4月22日には東京国際フォーラムでファンや関係者向けに『お別れの会』も予定されています。非常に多くの方が集まるでしょうね。
そんな中山さんは、亡くなる直前まで、現在放送中の香取慎吾さん(47)主演の連続ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系)に出演していました。生前に撮影されていたストック分は放送されましたが、1月30日に流れた2月7日放送の第5話の予告が、視聴者の間で大きな注目を集めているんです」(女性誌編集者)
ドラマ『日本一の最低男』は、香取演じる“最低男”大森一平が、世間を見返そうと政治家を目指すことになり、選挙で生活者目線をアピールするため、志尊淳(29)演じるシングルファーザーの義弟・小原正助とその子どもたちと暮らすことから始まる物語。中山さんは、正助が働く保育園の園長・園田美奈子役で第1話と第3話に出演した。
今回、注目を集めている第5話は当初、美穂さん演じる園田が物語の中心となる予定だった。美穂さんの急逝を受けて、急きょ実妹である中山忍(51)が“新園長・鮫島ふみ”という、設定を引き継いだ別キャラとして登場することが発表されていた。
「事前告知はされていましたが、30日放送の第4話終了後、ついに第5話のあらすじや予告映像が公開されたんです。忍さん演じる新園長が無理な改革を強行したせいで保育士たちが一斉退職してしまう、という内容ですが、本来なら新園長ではなく、美穂さん演じる園田園長が起こすトラブルだったのでしょう。
美穂さんは、この“嫌~な女”の園田園長を、リアリティたっぷりに演じていたんですよね」(前同)
保育園の部下の正助(志尊)がキッパリ断れないことも要因だが、園田(中山さん)は悪気なく正助に残業を押しつけてしまうような、問題のある人物として描かれてきた。
正助が帰宅しようとしたときに、壊れたおもちゃの棚を直してほしいとお願いし、「いや……わかりました」と口ごもる正助に、「ありがとう。こういうとき男の先生がいてくれると助かるわ。よろしくね」と足早に去ったり、正助が「えっと……」と返答に困っている合間に、早退した先生の仕事を「助かります!」と、話を聞かずに押しつけたり、眉をひそめたくなる行動を重ねてきた園田園長。
「美穂さんの最後の出演となった第3話では、主張自体は正しいが言い方がキツくて、やはりトゲがある園田園長の人となりを、やはり絶妙に表現していました。正論を言ってはいるものの、早口で圧が強く、相手側には全く寄り添えていない……そんなピリピリとした人物です」(同)