PTSDを患っていたことを公表している元フジテレビアナウンサーの渡邊渚(27)が1月29日に発売したフォトエッセイ『透明を満たす』(講談社)が、話題を席巻中だ。2月4日時点で、Amazonのタレント本ベストセラー1位。各書店で売り切れが続出するなど争奪戦となっている。

 5万字以上に及ぶエッセイパートで注目されているのは、PTSDから回復するまでの記述だ。診断されるまでの経緯から発症の状態、回復までを赤裸々に、かつ引き込まれる文章力で綴った内容には、

《途中泣きながら読んだ》
《壮絶な苦しみから立ち直り前に進む姿を見せてくれてる》

 といった声も寄せられている。

「渡邊さんは2020年に慶応大学卒業後、新卒でフジテレビ入社。『めざましテレビ』や『ぽかぽか』『もしもツアーズ』などの人気番組で活躍していたものの、23年7月に体調不良で療養し、その後24年8月末には退社しました。闘病中は病名を明らかにしていませんでしたが、同年10月1日に自身のインスタグラムでPTSDを患っていたことを報告しました」(女性誌編集者)

 SNSでは、《この1年4ヶ月、生きているのが辛くて、身も心もボロボロでした》と記した渡邊。活動再開後、さまざまな媒体のインタビューに答えるなかではPTSDに関する言及も多く、24年10月31日発売の『FRIDAY』(講談社)では、

《当日は雨の日でした。その時の気候や最寄り駅、匂い、食べ物を想起するとパニック発作が起こり、『過覚醒』というPTSDの症状で些細(ささい)な物音にも恐怖を感じるようになっていった》

 と述懐。食事もろくに食べられない日々を過ごし、1か月で5キロもの体重が落ちたという。