■猛暑の日本の夏にマッチしていない『お台場冒険王』
「お台場冒険王」は2003年から毎年夏に開催されたが、2008年をもって終了。それが23年夏に復活。24年夏もフジテレビ本社屋及びお台場・青海周辺エリアで開催された。
「23年、24年の夏は記録的な猛暑で想定よりも来場者が少なかったんです。また、来場者のなかには熱中症で倒れた人もいたそうですよ。ここ最近の夏は異常な暑さで、お客さんだけでなくスタッフにとっても非常に過酷な現場。
暑すぎて来場者が少ないために、23年の『冒険王』は5億円を超える損失が出たとも聞こえてきていますし、24年もV字回復したわけではないそうですからね」(前出の制作会社関係者)
23年の来場者数は約230万人、24年は約255万人とそれぞれ歴代ワーストとワースト2位という記録となった。
「2005年には450万人を超える来場者を誇ったイベントだったのですが、近年はその半数程度なわけですからね。フジのニュース番組のお天気コーナーでも“猛暑なので外出は気をつけてください”と言っているのに、『冒険王』のPRを堂々とするのも難しいそうですよ。
『冒険王』に駆り出されたアナウンサーの中にも体調を崩した人がいたそう。23年の『冒険王』では局アナたちによるダンスユニット『SPLASH!』がパフォーマンスを披露しましたが、練習を含めて猛暑の中、“稼働させすぎたのではないか”という指摘もあったといいます」(前同)
23年10月には小室瑛莉子アナ(25)が朝の情報番組『めざまし8』を、井上清華アナ(29)も朝の情報番組『めざましテレビ』(すべてフジテレビ系)を体調不良のため欠席している。
「大赤字が出て、来場者の体調面も懸念されるし、アナウンサーたちにも過酷……ですので、24年の『冒険王』の開催には、局内で多数の反対意見があったそうです。それを“すでに一部スポンサーが決まっているから”と港氏が強行したと言われていますね。
その『冒険王』は今年、現時点ではどうなるか決まってないそうですが、協賛スポンサー企業が集まっていないという報道もあり、『27時間テレビ』と同じように絶望的だと見られています。『オールナイトフジコ』は番組関係者も“終わる”と思っているといいますし……そもそも、港氏の社長辞任で、すでに“港氏案件を続ける理由がない”となっているんです。
港氏の肝いり番組や企画、港氏が社長だったからこそ成立していたバラエティ番組なども、今後は制作されなくなっていくと言われていますね」(同)
権力者が去れば、その影響下にあったものがなくなるのも必然なのだろう。