■“テレビ界大荒れ”のなか内村光良の評価がさらに上昇
2023年末の『週刊文春』(文藝春秋)で、女性に男女の行為を強要したと報じられたダウンタウン・松本は、24年1月8日に文春との裁判に注力するため芸能活動を休止。同年11月8日には“双方合意”のもと、松本側が訴えを取り下げて裁判は決着したものの、いまだ松本は活動休止中でテレビ番組出演も叶っていない。
「松本さんの活動休止、そして中居さんのトラブル&引退でここ最近のテレビ界は大荒れ。80社近くのスポンサー企業がフジテレビから撤退するなど、前代未聞の状況に陥っています。同局で放映されるCMはACジャパンのものばかりになるなど、これまで見たことのないような状況に、視聴者側もいつも通りな感じでテレビを見ることはできないのではないでしょうか。
今、視聴者は、子どもと一緒に家族で安心して見られる楽しい番組を求めていると見られていて、そういった番組にあらためて注目が集まっていると言われています。その代表格が『イッテQ!』と『突破ファイル』なのではないでしょうか」(前出の制作会社プロデューサー)
『イッテQ!』はレギュラーメンバーや時にはゲストが海外を舞台に体を張ったチャレンジを行なうという内容で、誰かを傷つけたり腐すような番組ではない。
『突破ファイル』も事件・事故や身の回りのトラブルなど、実際に起きた絶体絶命のピンチを“突破”する模様を見せるという内容。再現VTRではタレントや芸人が普段見せることのない真剣な演技を披露し、スタジオの出演者らがトラブルからの突破方法をクイズ形式で回答するというスタイルで、こちらも誰かを傷つけて笑いを取るような番組ではない。
「その『イッテQ!』と『突破ファイル』を仕切っているのが内村さんなんです。MCで番組の顔である内村さんですが、基本的に番組の内容に対して細かい注文をつけるようなことはなく、スタッフを信頼して見守ってくれるような仕事のスタイルだといいます。だからこそ、内村さんの番組にはギスギスした感じがなく、チーム感やファミリー感が出てくる。
『イッテQ!』は、レギュラーメンバーの誕生日を祝う集合写真を番組SNSに毎週のようにアップしていますが、まさにファミリー感にあふれていますよね。『突破ファイル』もサンドウィッチマンやEXITなどレギュラー陣が楽しそうに番組に臨んでいますし、女優の波瑠さん(33)はほぼ準レギュラーのような存在。多くのドラマで主演する大人気女優でありながらクイズではボケまくっていますし、番組自体が楽しいんでしょうね。
映画やドラマなどで番宣に来るゲストも『突破ファイル』のクイズには緊張感なく臨んでいる感じで、収録現場はのびのびやれる環境にあるのではないでしょうか。そんなスタジオの楽しい雰囲気を作り出しているのが内村さんだと。司会ぶりは常に優しいですし、だからこそ、荒れているテレビ界・芸能界で今、内村さんの評価がまた上がっているのでしょう」(前同)
24年7月に還暦を迎えた内村だが、現在も『イッテQ!』や『突破ファイル』をはじめ、『スクール革命!』(日本テレビ系)、『何を隠そう…ソレが!』、『ぴったり にちようチャップリン』(ともにテレビ東京系)などの人気番組に出演し、芸能界の第一線で活躍し続けている。
「『笑神様は突然に…』(日本テレビ系)や『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』(NHK総合)、『集まれ!内村と〇〇の会』(TBS系)、『内村のツボる動画』(テレビ東京系)など、内村さんの特番も根強い人気を誇りますからね。
もともと内村さんの評価は高かったのですが、ここにきて高止まり状態。『NHK紅白歌合戦』の司会は21年と22年が大泉洋さん(51)、23年と24年は有吉弘行さん(50)が務めましたが、今年は内村さんが5年ぶりに返り咲くのではないか、という話も出るほどの人気ぶりです」(同)
大荒れの芸能界・テレビ界にあって、優しい笑いを届けてくれる内村の輝きは増すばかりのようだ。