■ソロ活動が評価され、“アイドルとしての限界”が迫り、プライベートのことも…

 KAT-TUNのソロ活動とプライベート――亀梨はかねてより俳優業に力を入れている。昨年も『大奥』(1月期/フジテレビ系)、『Destiny』(4月期/テレビ朝日系)、『ゲームの名は誘拐』(6月・全4回/WOWWOW)と、3本のドラマで活躍。また、野球好きであることから2010年からはスポーツニュース番組『Going!Sports&News』(日本テレビ系)でスポーツキャスターに抜擢されるなど、野球関係の仕事も多い。

 私生活では、フリーアナウンサーで女優の田中みな実(38)との真剣交際が24年頭に明らかとなっていて、「退所を機に結婚もあるのでは」とも言われている。

 上田は24年1月に約14年ぶりのソロコンサート『MOUSE PEACE2024〜我龍転生〜』を開催。また、07年頃から熱中しているボクシングを仕事でも生かし、スポーツ系バラエティ番組などで活躍している。

 中丸は、昨年1月に元日本テレビアナウンサーの笹崎里菜(32)と結婚。同年8月に不倫も同然のホテル密会が『週刊文春』(文藝春秋)に報じられたことでイメージダウンしてしまったが、それ以前は『家事ヤロウ!!!』(テレビ朝日系)などバラエティ方面を主戦場に活躍していた。さらに、2020年のコロナ禍をきっかけに、本格的に漫画制作にも取り組むようになり、23年6月に『山田君のざわめく時間』(講談社)で漫画家としてもデビューを果たしている。

「そしてやはり、40歳を超えて“アイドルをやること”の難しさもあるのではないでしょうか。それこそ、アイドルの道を歩き出したばかりのキラキラしている10代前半の後輩たちを見れば、“彼らと同じことはできないな”と思うでしょう。そんなとき、今後の芸能生活のことを真剣に考えて、アイドルではなくソロ活動で開拓したジャンルの仕事に集中していきたい――そう思うタレントも、珍しくはないでしょう」(前出の芸能プロ関係者)

 たとえばV6が解散するきっかけとなったのは、デビュー24周年を迎える19年春頃に森田剛(45)が「事務所を離れた環境で役者としてチャレンジしたい」という意思をメンバーに伝えたことだった。話し合いの末に「この6人でなければV6ではない」となり、2年後の21年11月にグループは円満に解散した。

 また、嵐の活動休止の意向は19年1月に発表されたが、発端はデビュー18周年を迎える直前、17年6月頃にリーダーの大野智(44)が「自由な生活がしてみたい」とメンバーに打ち明けたから。

 今回、解散が発表されたKAT-TUNも、1年半以上にわたる話し合いが行なわれていたことが明らかとなっている。

「ソロでの活動がしっかりと評価をされ認められてくるタイミング、アイドルとしての限界、結婚などプライベートのこと――それらが一気にくる年齢が、グループの結成20年を超える時期と被ってくるということですよね。

 そして、その後、メンバー間でしっかりと話し合いが行なわれるなどして、結果的にキリの良いタイミングが“25周年”というタイミングになってくると。多くのグループがぶつかり、なかなか越えられない“25周年の壁”の背景には、そうしたことがあるのではないでしょうか」(前同)

 3人のメンバーの脱退や充電期間など、紆余曲折があったKAT-TUN。グループとして25周年の壁は越えられなかったが、個々ではこれからも活躍していくことだろう。