2月13日、橋本環奈(25)主演のNHK連続テレビ小説おむすび』が、クランクアップを報告した。公式サイトが発表したもので、11日にクランクアップしたといい、主演の橋本もコメントを出している。

 橋本は、

《クランクアップ用に作られた『おむすび』のダイジェスト映像を見て、涙涙のシーンや、笑い合う日常のシーンなど、このスタジオで本当にたくさん撮影したことを思い出して感涙しておりました》

  とし、さらに、

《私は、米田家のたわいもない会話などのシーンがすごく好きでした。『おむすび』は見ている方にとって親近感のわく作品なんだと思っています。 米田結ちゃんは、偉大とか、何かを成し遂げたとか、教科書に載るような人では無いけれど、結ちゃんを演じながら、「1人1人それぞれが生きていて、世界の中で繋がって支え合っているんだな」と、たくさん学んだり思うことがありました》

 と、スタッフや出演者への感謝の言葉で締めている。

 2月11日で撮了した『おむすび』は現在、3月末の最終回に向けて最終章「病院・管理栄養士編」に突入している。以前からシナリオに厳しい声も上がっていたが、2月14日放送回の内容に、現実の医者からツッコミが寄せられることになった――。

『おむすび』は、橋本演じる平成元年生まれのヒロイン・米田結が高校時代に“ギャル文化”と出会い、やがて栄養士として人の心と未来を結んでいくという“平成青春グラフィティ”作品。現在、主人公の結(橋本)は、管理栄養士として大阪新淀川記念病院で働き始めて4年目を迎え、「NST」(栄養サポートチーム)に所属している。

【以下、『おむすび』のネタバレを含みます】

 2月14日放送回でツッコミが殺到しているのは、主人公・結(橋本)が担当していた患者の不調を見抜けなかったことから中村アン(37)演じる外科医・蒲田令奈に疑問を呈される、というシーン。

 流れとしては、結が担当していた糖尿病患者はすい臓に腫瘍があったが、検査で発見できずに退院。その後容態が悪化して、蒲田が緊急手術を行なうことに。

 手術は成功したが、蒲田は腫瘍を見落とした担当医と看護師を「ちびるほど説教しておいた」と言い放ち、結にも「食事療法していて、何も気づかなかったの?」と、呆れたようなトーンで疑問を呈し、結は患者家族にも「何でこんなことに」と嘆かれる――というもの。

 一連の描写には《膵臓の腫瘍どうこうより、管理栄養士と医師、患者家族のすれ違いを描いただけに見えた》など冷静な声もあるが、

《患者さん家族に詰められるのは仕方ないにしても、医者が管理栄養士に膵臓の腫瘍に気付けって要求するの、どうなの?》
《医師と検査技師が見逃した、しかも難しい膵臓腫瘍のことでなんで管理栄養士が怒られるのか、説明できる人教えて、、、》

 など、管理栄養士の結が専門外のことで理不尽に叱られる展開にツッコミの声が殺到。

 血液内科医の中村幸嗣氏も、

《外科医が緊急手術後直接主治医、看護師を責める事は理不尽なパワハラ。

 超音波検査で異常なければなおさら

 まして管理栄養士が責められる事は? 緊急ではない膵腫瘍手術もかなり大変

 シナリオ?》

 と疑問を呈し、この専門家からのツッコミも大きな話題になったのだ。

『おむすび』はテーマの“ギャル要素”を筆頭にシナリオの評価がよろしくなく、視聴率も倉科カナさん(36)主演の朝ドラ『ウェルかめ』(2009年度後期)の世帯13.5%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)をほぼ確実に下回って、視聴率歴代ワーストとなることが濃厚、と言われています。

 シナリオの影響は大きいでしょうが、こうなった原因は、そもそも、大人気で朝ドラ以外の仕事にも追われている橋本さんを起用したことだったのでは、という見方もありますね」(制作会社関係者)