橋本環奈(26)主演のNHK連続テレビ小説『おむすび』。以前から著しい視聴者離れと、低視聴率が話題だったが、2月17日放送回の時点でついに“朝ドラワースト”になってしまった――。
『おむすび』は、橋本演じる平成元年生まれのヒロイン・米田結が高校時代に“ギャル文化”と出会い、やがて栄養士として人の心と未来を結んでいくという“平成青春グラフィティ”作品。物語は最終章を迎え、主人公の結は、管理栄養士として大阪新淀川記念病院で働いている。
「歴代朝ドラの全話平均視聴率のワースト記録は、倉科カナさん(36)主演の朝ドラ『ウェルかめ』(2009年度後期)の世帯13.5%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)です。
しかし、『おむすび』は前々から数字が不調で、2月17日放送回も世帯11.6%。ここまでの全話平均世帯視聴率が13.4%となり、現時点で“ワースト”となってしまったんです。本作は12月後半の第13週からずっと週平均視聴率は12%台。放送は3月28日までありますが、このまま12%台が続けば、『ウェルかめ』を下回るワースト記録となるのは間違いないですよね。
ちなみに前期の伊藤沙莉さん(30)主演の『虎に翼』の全話平均視聴率は16.8%でした」(テレビ誌編集者)
『おむすび』は“ギャル要素”が朝ドラの視聴層と合わないと言われているほか、“シナリオがダイジェスト的”、“全体的に描写が浅い”などと厳しい声が目立つ。
【以下、『おむすび』の今後のネタバレを含みます】
『おむすび』では2月3週(17日~)から、主人公の結の父・聖人(北村有起哉/50)が結の勤務する病院で人間ドッグを受けたところ、胃に異常が見つかり、再検査をすることに。聖人は胃がんの可能性も頭によぎり、不安に駆られるも家族には言えなくて――という物語が展開されているが、父の心中を察した結が、無断で医師に診断結果を聞こうとしたり、胃カメラの検査を受けたことを母・愛子(麻生久美子/46)に勝手に教える描写に、
《聖人が許可してないのに、母親に胃カメラした事を話す結。医療従事者なんだから、家族間でも守秘義務があるんだぞ》
《今日の良かったこと消化器内科医が、主人公(病院4年目)に守秘義務を教え直したこと》
《父娘でも患者の情報はホイホイ漏らせません。いい歳の医療従事者なら分かるでしょ》
といったツッコミも殺到している。
「最終回が1か月半後に近づいているのに、視聴者はどんどん離脱。視聴率も11%台となり総スカンムードが漂う『おむすび』ですが、“最後の希望”とも言えそうな人気キャラがもうすぐ再登場すると予告されています。松平健さん(71)演じる、結の祖父で聖人の父である米田永吉が、久しぶりに登場するんです」(前同)
聖人は、永吉と大げんかの末に地元の福岡県糸島の実家から神戸に引越して理髪店を営んでいたが、1995年の阪神・淡路大震災により、家族で実家に戻っていた。現在、聖人や結ら米田家はあらためて神戸に戻っているが、結が高校を卒業する頃まで一家は糸島で永吉、結の祖母・佳代(宮崎美子/66)と暮らしていたのだ。
「序盤の評判がよろしくなかった『おむすび』ですが、松平さん演じる永吉は別。お騒がせなトラブルメーカーとして、振り切ったギャグシーンや、稀に見せる頼りになる姿を超大物俳優である松平さんが全力で演じていたことで、視聴者の間でも“癒し”と評され大人気に。物語序盤の重要なキャラクターでした」(同)