■「困った人がいたら何をおいても助けろ」頼りになる男・永吉

 松平演じる主人公・結(橋本)の祖父・永吉は「昔、初代・引田天功先生のアシスタントばやりよった」など突拍子のないホラ話をしてマジックショーに挑むなど、いつも自由奔放で周囲を呆れさせることもあるトラブルメーカー。 

 しかし、「困った人がいたら何をおいても助けろ」が持論の人情派でもあり、1995年に阪神・淡路大震災が発生した際には、福岡県の糸島からトラックを飛ばして多くの食料を行く先々の避難所に配ったり、被災地の結らと合流後も「食材ば集めてくる」と言い残し、さらに追加で野菜や豆腐を集めてくるなど、有事には頼りになる人物としても描かれていた。

 また、阪神・淡路大震災で、結たちと家族ぐるみの付き合いだった友人が亡くなったことが明らかになる回では、回想終了後に永吉が最後に全く空気を読まずに割り込んできて、コミカルなBGMでシリアスな空気がうやむやに、という救いのある終わり方になっていた。

 そうした常に明るい永吉の言動は、ドラマが重くなり過ぎない“清涼剤”のような役割を果たしていて、『おむすび』終了直後に放送される情報番組『あさイチ』でも、博多華丸・大吉博多華丸(54)が「ちょっと救いになるじゃないですか。おじいちゃんの明るさが」と、恒例の“朝ドラ受け”で言及していたことも。

 そんな視聴者からも愛されている永吉だが、物語の舞台が神戸に移ってからは出番が激減しているため、

《時間が結構飛び飛びなんで、永吉さん夫婦どうしたんだろうか。ナレ死もしてないし》
《このままマツケン出さずに終わらせるつもりじゃないだろうなぁ??》
《糸島のおじいちゃんおばあちゃんは…?「祖父の永吉は4年前に静かにこの世を去っていました」みたいな過去ナレ死とかありませんよね…?》

 といった心配をする声、再登場を期待する意見も多い。

「永吉は聖人(北村)とウマが合わず親子仲は良くないですが、聖人に胃がん疑惑のあるタイミングで登場するということは、泣ける親子愛のドラマが描かれるかもしれませんよね。そして今後、その永吉にも大きな展開があると予想されています……。

“ワースト視聴率を回避できるかどうか”――が話題の残念な作品と言えそうな『おむすび』ですが、ワースト回避のラストチャンスは、松平さん演じる人気キャラクターくらいしかなさそうな感じです。

 神戸に来る永吉がどんな暴れっぷりを見せるのか――視聴率どうこうは置いておいて、楽しみですね」(前同)

 2月11日にクランクアップした『おむすび』。最終回まであと30話あまりだが、マツケン・永吉の大ハッスルに期待したい。