PTSDを患っていたことを公表している元フジテレビアナウンサーの渡邊渚(27)が18日までにインスタグラムを更新。1月29日に発売され、各書店で売り切れが続出するなど話題を呼んだフォトエッセイ『透明を満たす』(講談社)の読者に向け、写真と長文メッセージを公開した。
この日、渡邊は《#透明を満たす を読んで感想をくださった皆さん、ありがとうございます》という書き出しで、600字を超える長文をアップ。
冒頭で《ちょうど一年前の今頃は、まだ体力もなく、私はなぜ生きているんだろうと自問自答していました。当時の日記を見ると、「時々楽しくて幸せなことがあっても、その幸せの痛み止め効果はあっという間になくなってしまう」とベッドの上で書き残していました。
そんな真っ暗な日々の中で考えていたことや感じていたことを『透明を満たす』に綴りました》とエッセイ全体の中身に触れ、続いて《第1章はこれまでの人生や会社員時代、PTSDや治療などについて》《第2章は、今と、これから》といった具合に、章ごとに綴られた内容をあらためて解説している。
「慶応大学卒業後、2020年春にフジテレビ入社した渡邊さんは、『めざましテレビ』や『ぽかぽか』、『もしもツアーズ』といった人気番組を担当していましたが、23年7月に体調不良で療養。24年8月末にフジテレビを退社した後、同年10月1日に自身のインスタグラムでPTSDを患っていたことを明かしていました。
上梓したエッセイ本では、壮絶な体験を渡邊さんがいかにして乗り越えていったかが綴られており、Amazonのタレント本ベストセラー1位を獲得するなど、売れ行き面も好調なうえ、読者からも《心が震えました》などと高い評価が寄せられています。
このたびの最新投稿で、渡邊さんは《“トラウマがあるから、PTSDだから、一生日陰を生きていかなきゃいけない”なんて前例を作りたくないと改めて強く思っています》と、現在、表に出る形で活動を行なっている理由について言及。
《私はこの本にまっすぐ嘘偽りなく向き合い、書きました。透明を満たすというタイトルに込めた思いが届いたら嬉しいです *文章はすべて自分で書きました》と、自ら筆をとった同エッセイにかける真摯な思いを明かしています」(女性誌ライター)
添えられた写真では、透け感が美しいチュールふうの淡いブルードレスを身にまとった姿を披露している渡辺。カメラから視線を外した物憂げな表情など、どこかストーリー性を感じる魅力的なポートレートとなっており、フォロワーからは《女優さんかと思うくらい表情の変化がすごいと思いました》《すごくキレイです》《渚ちゃんの透明感が溢れる眼差し、素敵ですよー》といった好意的な反応が寄せられている。
一方、メッセージ中の《書くのは容易ではなかったですが、これを残すことがほんの少しでも誰かの何かを変えたり考えたりするきっかけになれば、私も病気になった甲斐があるかもしれません》という一文に引っかかりを覚えたフォロワーもいたようで、《「病気になった甲斐があった」は使うべき言葉ではありません》など厳しい意見も上がっている。
2月6日配信の『VOCE』(講談社)のインタビューでは、《伝えることをやめてはいけないという使命》を感じており、それが《SNSでの発信をやめない理由の1つ》だと明かしていた渡邊。SNSを介したコミュニケーションが良い方向へ向かえばよいが――。