日本テレビで放送されている大人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系/日曜夜8時~)。同番組は1週間の全局全番組の中で最も高いコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)を毎週のように獲得している日テレを代表するバラエティ番組だが、2月に入ってからというもの、番組の今後が心配される話が続いている――。

「1つは2月2日放送回の内容ですよね。放送4時間前に急きょ放送内容の変更が発表されて総集編に。その理由は“撮影協力先について確認事項が発生したため”と発表されていましたが、後に旧統一教会問題の影響だと日テレが公式に認めています」(ワイドショー関係者)

 統一教会は高額献金や霊感商法などの問題で、文部科学省が一昨年、教団に対する解散命令を東京地方裁判所に請求していることで知られる。

 2月2日の『イッテQ』では、番組準レギュラーのガンバレルーヤが韓国の芸術団で回転演舞を習う内容を予定していたが、彼女たちが“入門”した先が旧統一教会系の「リトルエンジェルス芸術団」だったと発覚。放送を取りやめただけでなく、今後も放送しない“お蔵入り”となった。

 2月17日に行なわれた日本テレビの定例社長会見で、福田博之社長は「放送前につかむことができなかった」「審理が続いている状況で放送するにふさわしくない(と判断した)」と謝罪。再発防止に努めると話している。

 そんな物議を呼んだ『イッテQ』を巡っては、さらに番組の今後に響きそうな出来事が2月12日に起き、視聴者をざわつかせている。

「番組の準レギュラーであるデヴィ夫人ことデヴィ・スカルノ氏(85)が、日本初の犬猫保護政策に特化した新党『12(ワンニャン)平和党』を結成して、今夏の参院選で自ら比例代表に立候補する準備を進めていることを発表しました。デヴィ夫人は、昨年10月から本格的に準備していたといいます」(前同)

 デヴィ夫人はインドネシアのスカルノ大統領と結婚したことで、1962年以降はインドネシア国籍となっている。立候補は日本国籍でなければ不可能なため、昨年10月から日本国籍取得の申請を行なっていること、日本国籍に戻った時点で立候補しようと思っていると明かした。

 ただし、2月14日に更新したインスタグラムでは若干トーンダウンしていて、

《現在立候補は検討段階で、帰化できた場合に検討し、出馬するかどうかはそれから考えます》

 と、つづっている。

 芸能人が出馬して政治家になるというのは、れいわ新選組の山本太郎代表(50/元俳優)、自民党の三原じゅん子参院議員(60/元女優・歌手)など珍しい話ではないが――制作会社関係者は言う。

「政党を作ったデヴィ夫人が選挙に出るとなれば、『イッテQ』出演は不可能でしょう。政治活動をしているタレントをバラエティ番組に出せない。デヴィ夫人が『イッテQ』でやっている企画も“消えて”しまうかもしれません。ご夫人は数字が取れる人気のあるタレントなんですが……」

 デヴィ夫人は高さ7メートルの飛び込み台から滝つぼにダイビングしたり、イルカの上に乗ったりと、年齢を感じさせない、体を張れるタレント。

『イッテQ』では最近も、「ここまで体を張る後期高齢者がいるだろうか?」などと茶化しつつも、芸人以上にアクティブに活躍。コンビを組むことが多い出川哲朗(61)、そして河北麻友子(33)ら「出川ガール」に吐く毒舌や、たまに見せる含蓄のあるトークなど、多くの場面で視聴者からの支持を得ている。