国民的タレントの中居正広(52)が起こした女性トラブル騒動で、一気に注目されることとなった、女性アナウンサーの“立ち位置”問題。

 フジテレビの幹部社員が同局の女性社員を宴席に同席させたという疑惑(フジテレビは否定)に端を発する形で、『週刊文春』(文藝春秋)が女性アナがタレントへの“接待要員”となっていると報じて以降、さまざまな余波が続いている。

 問題視されているフジテレビのコンプライアンス意識。女性アナウンサーを“接待要員”として扱うことについては、同局でキャスターを長年務めていた安藤優子氏(66)が「性を伴うような接待とかそういうものは、30年近くやっていて一度たりとも私はそれを現認したり、その場に居合わせたり、そういう話を聞いたり、それからうわさすら聞いたことはない」と強く否定。

 一方で、元アナウンサーだったYouTuberの青木歌音(32)はフジテレビの“重鎮的存在”から性的な被害を受けたことを告発し、波紋を広げた。

 そうしたなか、フジテレビの社内調査では「セクハラ」の事実が浮き彫りになっているようだ。同社が社内向けにアンケート調査を実施、社員に共有された調査結果が『日刊ゲンダイ』に報じられている。

「同紙が社内の資料を入手し報じたところによれば、『セクハラ・パワハラ・モラハラ調査』において、“身体的接触がある”と答えた社員は18%、“性的会話がある”は28%、さらには“優越的地位を利用して性的な関係や交際を迫られたことがある”社員は16%にものぼったそうです。2割から3割の報道局員がセクハラにあった経験があるという結果で、数値の高さには驚きますよね」(女性誌編集者)

 この現状を未来のアナウンサーが気にならないわけはない。アナウンサー職という狭き門を潜るためにアナウンススクールに通う学生たちも多数いる。放送局系、芸能プロダクション系、独立系などさまざまなスクールが存在するが――あるスクール関係者の知人は、「昨今の女性アナに対するネガティブな報道で、志望者が減らないかと心配している職員もいるようです」と明かす。

 実際、アナウンススクールの現場に影響は出なかったのか。本サイトは渦中のフジテレビが運営するアナウンススクールおよび、人気女性フリーアナウンサーを数多く擁するセント・フォースのスクールに話を聞いた。