■伝説の滑り台・スケート・そして…
『モヤさま』の街ブラロケでは、公園を訪れるとほぼ必ず遊具で遊ぶ流れになり、大江アナが何とも残念な姿を見せるのがお約束だった。特に滑り台の勢いがつきすぎて大ジャンプしたり、お尻を強打してしまうことも珍しくなく、2019年7月に大江アナが代打アシスタントとして再登場した際も、さまぁ~ずの2人に「滑り台と言えば大江だな」とネタにされていた。
現在も滑り台のイメージは強く、
《個人的に大江アナ時代は東中野の滑り台のシーンが一番好きだった》
《特に滑り台を楽しく滑る大江さんは素敵でした。》
《聡明で、それでいて品もあって、滑り台は必ず滑ってくれて、さまぁ〜ずの二人の下ネタにちょうどよく付き合ってくれて、理想の女性です》
といった声が多く寄せられている。
「大江アナは滑り台に限らず、“運動神経ネタ”がよくイジられていました。とりわけ、番組開始から半年も経っていない、2007年6月に放送されたハワイロケでのアイススケートで見せた“おばあちゃん姿”は有名です」(前出のテレビ誌編集者)
同回で大江アナは人生初のアイススケートに挑戦することに。しかし、リンクに出てからまともに立てず、補助器具を使っても怖がる声を上げるばかりで腰が曲がったままの姿だったため、大竹と三村は呆れ顔。テロップで「おばあちゃん。」とネタにされた。
同場面は大江アナが卒業する13年末の『モヤさま』内で『大江アナ ドイヒー名場面』の1つとしても取り上げられるなど、公式でも伝説的なエピソードとして扱われている。
「運動神経以外では、2007年9月に放送された“ワキ汗回”が数字面でも伝説を残しています。当時の『モヤさま』は土曜1時放送の深夜番組でしたが、この回は当時の最高視聴率の4.7%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)を叩きだしたんです」(前同)
“ワキ汗回”は大江アナとさまぁ~ずが東京・駒込を練り歩く、という内容だったが、気温と湿度が高かったためか、大江アナは背中とワキが汗でびっしょりになり、服の色が変わるほどの染みを作ってしまっていた。
三村から「しみこんじゃった汗が!」「恥ずかしいでしょ」と指摘され「イヤー! ありえないから!」と照れまくる姿が“可愛い”と好評だったほか、そのあとに訪問した食品卸店の冷凍庫内ではとうとう自らワキをあおぎ始める姿も見せ、さまぁ~ず、そして視聴者を爆笑させた。
「そういった数々の伝説回を『モヤさま』でつくり上げ、ある種のカリスマであった大江アナがテレ東を退社するからこそ、Xが沸騰したということですよね。
大江アナ自身も、『モヤさま』は思い入れの強い番組だとインタビューで話していただけに、再登場して欲しいと願う視聴者は多いし、さまぁ~ずの2人も彼女の出演を望んでいるのではないでしょうか」(同)
2018年8月のWEBメディア『まんたんウェブ』のインタビューで大江アナは、『モヤさま』を宝物と評し、こう話していた。
《あの時『さまぁ~ず』さんたちの考え方とか、とっさの時こういう返しをするというのをずーっと隣で見ていて、それがすごく勉強になって、その後の人生が楽しくなったと思うんです》
大江アナが『モヤさま』を卒業した13年の放送回では、三村・大竹による連名で「大江、お前は最高の相棒だったよ」という大きな字幕が流れるなど、番組からも大いに愛された彼女。退社までに同番組に出て、新たな伝説を残して欲しいと願うファンもたくさんいそうだ。